プレミアリーグで15位に終わった昨シーズンの雪辱を期すマンチェスター・ユナイテッドは、今夏の移籍市場で前線の戦力拡充を画策。ここまでウルヴァーハンプトン(ウルブス)からブラジル代表FWマテウス・クーニャ、ブレントフォードからカメルーン代表FWブライアン・ムベウモを獲得している。
最大で総額1億3350万(約265億円)ポンドに上るとされた移籍金を費やし、プレミアリーグでの実績豊富なアタッカーを確保したマンチェスター・ユナイテッドだが、センターフォワード(CF)の補強は未だ実現しておらず。動向を注視していたイングランド人FWリアム・デラップはチェルシーに加入し、ルベン・アモリム監督のスポルティング時代の教え子であるスウェーデン代表FWヴィクトル・ギェケレシュはアーセナル移籍が決定的となっている。
そうした中、現在マンチェスター・ユナイテッドはチェルシー所属のセネガル代表FWニコラス・ジャクソンやライプツィヒ所属のスロベニア代表FWベンヤミン・シェシュコとともにワトキンスの動向を注視しているという。獲得の可能性を探るべく、すでに問い合わせが行われたようだが、現時点でアストン・ヴィラに売却の意思はなく、その旨はマンチェスター・ユナイテッド側にも伝達されたようだ。なお、アストン・ヴィラの評価額は6000万ポンド(約119億円)程度と見られている。
現在29歳のワトキンスは2020年夏にブレントフォードからアストン・ヴィラへ加入し、ここまで公式戦通算223試合で87ゴール42アシストをマーク。1月の移籍市場ではアーセナルからオファーが届いたものの、アストン・ヴィラは売却を拒否し、代わりにコロンビア代表FWジョン・デュラン(現:フェネルバフチェ)を6500万ポンド(約129億円)でアル・ナスルへ放出した。