パリ・サンジェルマン(PSG)に所属するイタリア代表GKジャンルイジ・ドンナルンマの去就が不透明となっている。25日(現地時間)、フランス紙『レキップ』が伝えている。


 1999年2月25日生まれのドンナルンマは、現在26歳。ユースから在籍したミランでは公式戦通算251試合に出場し、正守護神としてチームを最後方から支えた。2021年7月には、完全移籍でPSGに加入。当初は元コスタリカ代表GKケイロル・ナバスに次ぐ第2GKという位置づけだったが、2022-23シーズンには完全にナバスからポジションを奪取した。2024-25シーズンには、3冠(リーグ・アン、クープ・ドゥ・フランス、UEFAチャピオンズリーグ)を達成したチームの絶対的守護神として抜群の存在感を示した。

 だが『レキップ』によると、ドンナルンマとPSGのつながりは断ち切れかねない状況となっている模様だ。ドンナルンマの契約は2026年6月30日で満了を迎えるが、契約延長交渉に進展はないという。この状況にPSG側は不満を抱いており、オファー次第では今夏の放出も辞さない覚悟のようだ。

 また、同紙はPSG側が“ドンナルンマ・ケース”についてフランス代表FWキリアン・エンバペの二の舞を踏むことを防ぎたいと考えていると主張。PSGとエンバペの契約延長交渉はこじれ、最終的にエンバペはフリーでクラブを退団している。同紙によると、PSGは現行契約が残る今夏にドンナルンマを売却し、リール所属のフランス人GKリュカ・シュヴァリエの獲得に動く可能性があるとしている。
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