バルセロナのジョアン・ラポルタ会長は楽天の三木谷浩史会長の対応に満足感を示しているようだ。26日、スペインメディア『ムンド・デポルティーボ』が報じている。


 バルセロナは今夏、アジアツアーのため日本と韓国を訪れ、7月27日にヴィッセル神戸、7月31日にFCソウル、8月4日に大邱FCと対戦する予定となっていた。しかし、バルセロナは23日、プロモーターによる重大な契約違反を理由に、ヴィッセル神戸30周年記念チャリティーマッチ『FRIENDLY MATCH』への参加中止を発表していた。

 ところが一転、翌24日には『ムンド・デポルティーボ』をはじめとするスペイン主要メディアが、バルセロナが神戸との親善試合にも参加する見通しだと一斉に報道。25日には、当初の予定どおり来日し、神戸との親善試合に臨むことをクラブが正式に発表した。

 『ムンド・デポルティーボ』は今回の展開について、「三木谷会長とラポルタ会長の円滑なコミュニケーションによって、このツアーの実現に至った」と報道。さらに「ラポルタ会長は三木谷会長の姿勢に非常に満足している」とも伝えるとともに、「三木谷会長はバルセロナとの絆を強化し、関係を再構築したいと考えているようだ」と、2017年から2022年までバルセロナのメインスポンサーを務めた楽天と同クラブが、新たな形で関係を築く可能性が浮上している。

 また、同メディアは楽天がプロモーター未払い分の400万ユーロ(約7億円)を肩代わりしたとも報じている。
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