アーセナルとニューカッスルによる親善試合が27日、シンガポールにて開催された。

 今夏の移籍市場で積極的な補強に動くアーセナルは、スペイン代表MFマルティン・スビメンディ、イングランド代表FWノニ・マドゥエケらに加えて、26日にはスポルティングからスウェーデン代表FWヴィクトル・ギェケレシュを完全移籍で獲得したことを発表。
待望のセンターフォワードをチームに迎え入れ、悲願のリーグ制覇へ向け、準備を進めている。

 対するニューカッスルは昨シーズン、プレミアリーグで5位フィニッシュを達成し、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得した。ノッティンガム・フォレストからスウェーデン代表FWアンソニー・エランガを獲得したものの、市場では苦戦が続いており、エースのアレクサンデル・イサクの去就も不透明となっている。

 プレミアリーグ同士の一戦は、6分にニューカッスルが先制する。右サイドの奥深くにサンドロ・トナーリが侵入すると、体を捻りながら中へクロス。そこに新加入のエランガが合わせた。

 一方、アーセナルは33分に同点に追いつく。高い位置でミケル・メリーノがボールを奪取すると、レアンドロ・トロサール、カイ・ハヴァーツとパスをつなぐ。最後はメリーノが自らシュートを沈めた。さらに35分、アーセナルは左サイドからクロスを放つと、オウンゴールを誘発。わずか2分間で逆転する。

 後半に入り58分、ニューカッスルがスコアを2-2とする。
ペナルティエリア外からジェイコブ・マーフィーが左足を振り抜き、ミドルシュートを決めた。

 両チームともに続々と若手選手を投入するなか、アーセナルの15歳MFマックス・ダウマンが先日行われたミラン戦に続き、この試合でも躍動。82分にドリブルでペナルティエリアに侵入すると、PKを獲得。このPKをキャプテンのマルティン・ウーデゴールが流し込み、アーセナルが勝ち越しに成功する。

 その後、オープンな展開となるがスコアは動かず、3-2でアーセナルが勝利を収めている。

 アーセナルが今後、香港へと移動し、31日にトッテナムと対戦。ニューカッスルは30日に韓国でKリーグ選抜との試合を予定している。

【スコア】
アーセナル 3-2 ニューカッスル

【得点者】
0-1 6分 アンソニー・エランガ(ニューカッスル)
1-1 33分 ミケル・メリーノ(アーセナル)
2-1 35分 アレックス・マーフィー(オウンゴール/アーセナル)
2-2 58分 ジェイコブ・マーフィー(ニューカッスル)
3-2 84分 マルティン・ウーデゴール(アーセナル)

【動画】15歳ダウマンのPK奪取のシーン



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