アヤックスに所属するオランダ代表DFヨレル・ハトが、プレシーズンマッチへの出場を見送ることを申し出たようだ。27日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えている。


 2006年3月7日生まれで現在19歳のハトは、センターバックを本職としながら、左サイドバックでもプレーする左利きのDF。アヤックスの下部組織出身で、2023年1月にトップチームデビューを果たし、昨シーズンは50試合に出場するなど、これまで公式戦通算111試合出場で4ゴール9アシストを記録している。また、2023年11月には17歳でオランダ代表デビューも果たしており、通算6試合に出場している。

 そんなハトにはチェルシーから関心が寄せられており、同選手の代理人を務めるハンフリー・ナイマン氏もオランダ紙『テレグラフ』で、「そうだね、クラブはアヤックスと連絡を取っている。ただ言えることはヨレルがチェルシーと交渉中だというだけだ」と話し合いが進行中であることを認めている。

 すでにハトはチェルシーと個人的な条件で合意していることが報じられており、アヤックス側にも移籍を希望していることを伝えている模様で、残すはクラブ間の交渉となっている。

 そんななか、ハトは27日に行われたプレシーズンマッチとなるコモ・カップ決勝でのコモ戦(●0-3)を欠場。報道によると、同選手は自ら出場を見送ることを申し出た模様で、チェルシーへの移籍の可能性が浮上している中でケガのリスクを避けることを希望したことが伝えられている。

 このため、チェルシーへの移籍に近づいていることは明白となっているが、クラブ間での交渉は引き続き行われているものの、チェルシーが3500万ポンド(約69億円)ほどと見積もっているのに対してアヤックスが5200万ポンド(約103億円)ほどを求めており、依然として移籍金の隔たりがあるという。

 それでも、移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏によると、ハトはアヤックスに対してチェルシーだけを望んでいることを明らかにしている模様で、クラブ間交渉は順調に続いていて、今週頭から再び直接交渉を開始することを伝えているが、果たしてクラブ間で合意に達することはできるのだろうか。
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