リヴァプールを率いるアルネ・スロット監督が、日本代表MF遠藤航をセンターバックとして起用する考えを持っていることを明かした。クラブ公式サイトが伝えている。


 リヴァプールでは現在、オランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクとフランス代表DFイブライマ・コナテが不動のセンターバック(CB)として起用されているが、今夏にイングランド代表DFジャレル・クアンサーがレヴァークーゼンへと完全移籍したため、控えの本職CBは同代表DFジョー・ゴメスのみと選手層が薄くなっている。

 そんななか、J・ゴメスはアキレス腱の問題でプレシーズンツアーを行なっているチームを離脱したことで、遠藤が病欠したと見られる26日に行われたミランとの親善試合(●2-4)では、中盤を本職としているオランダ代表MFライアン・フラーフェンベルフや左サイドバックが本職のギリシャ代表DFコスタス・ツィミカスをCBとして起用する事態となっていた。

 そのため、CBを補強する必要性が指摘されているが、スロット監督は「(ファン・ダイクの)左側を注目しているけど、センターバックに不安はないと思うよ」と緊急で獲得する必要はないと考えていることを明かした。

「選手層の厚さについては、今日ライアン(フラーフェンベルフ)がそのポジションでプレーできることを示した。昨シーズンもそうだった。もちろん、私たちは彼を6番として起用することが好ましいことはわかっているけどね」

「それから、ワタ(遠藤)もそのポジションでプレーできる。ジョー・ゴメスは小さな問題を抱えているけど、昨シーズンも良い活躍を見せてくれた」

 続けて、「選択肢は十分に残っている」ことを強調したスロット監督だが、「クアンサーがチームを去ったことは事実で、まだ彼の代わりは獲得することはできていない」と語り、補強に動く可能性も示唆している。

 それでも、昨季はスロット監督の下でクローザー的な役割で中盤で出場したほか、CBや右サイドバック(SB)でも起用されていた遠藤は、新シーズンも複数のポジションで起用されることになりそうだ。
編集部おすすめ