スポルティングでの2年間で公式戦通算102試合出場97ゴール28アシストという驚異的な数字を残したギェケレシュは、今夏にアーセナルへ完全移籍加入。移籍金は出場試合数や得点関与数、チャンピオンズリーグ(CL)出場権などによって変動する追加費用を含めると最大総額7600万ユーロ(約130億円)に上ると報じられており、新天地での背番号は「14」となった。
アーセナルの「14番」はエースナンバーとして知られている。クラブ史上最多得点記録保持者であり、“インビンシブルズ”の一員としてプレミアリーグ無敗優勝を成し遂げた元フランス代表FWティエリ・アンリ氏や、元イングランド代表FWセオ・ウォルコット氏、ガボン代表FWピエール・エメリク・オーバメヤンらがかつて着用。この特別な番号を託したことからも、アーセナルがギェケレシュに大きな期待を寄せていることがうかがえる。
そんなギェケレシュはアーセナルの「14番」について「もちろん歴史は知っているよ」と言及しつつ、選んだ理由については「空いている番号がそれほど多くはなかったし、選べる番号も多くなかったんだ」と明かした。
それでも、エースナンバーを継承する上での決意は固い。クラブの“レジェンド”であり、かつて同じ番号を背負ったアンリ氏について話が及ぶと「彼がキャリアで成し遂げたこととの比較はあまり望んでいない」と前置きしつつ、「僕は自分の力を発揮したいと思っている。もちろん彼は素晴らしい選手だったが、僕とは違う選手だ。ここでも自分のプレーをしたいと思っているよ」と言葉を続けた。
なお、イギリスメディア『アスレティック』が報じたところによると、ギェケレシュの名前が入った「14」番のユニフォームの売れ行きはすでにクラブ記録を更新しているという。