性的な動画を違法に共有した疑いがかけられているレアル・マドリードのスペイン代表DFラウール・アセンシオに対し、検察当局は2年半の懲役刑を要求しているようだ。1日にスペイン紙『アス』が報じた。


 2023年6月、アセンシオは当時レアル・マドリードの下部組織に所属していたアンドレス・ガルシア(現在アルコルコンB)、フェラン・ルイス(現在ジローナB)、フアン・ロドリゲス(現在無所属)とともにラス・パルマスで休暇を過ごし、そこで3人の少女と知り合った。アセンシオを除く3人は、当時18歳および16歳の少女と合意の上で性行為に及んだが、その様子を本人たちに無断で撮影し、さらに動画を第三者へ拡散したとされている。

 アセンシオは性行為や撮影に関与せず、残りの1人の少女と過ごしていた模様。しかし、アセンシオはその後に無断撮影された映像を関係者の一人に要求し、それを友人(後に被害者の一人のパートナーとなる)に見せた疑いがかかっている。アセンシオはすぐにその映像を削除したとされているが、検察は被害者のプライバシーに対する2つの犯罪で同選手を追及している。

 アセンシオの弁護人は被害者と金銭での和解に近付いていたようだが、検察側はアセンシオを訴訟手続きから除外することを拒否し、同選手に懲役2年半を求刑するという。また、児童ポルノ頒布の罪状が加わるアンドレス・ガルシア、フェラン・ルイス、フアン・ロドリゲスの3名に対しては、懲役4年7カ月を求刑すると見られている。
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