パリ・サンジェルマンに所属するモロッコ代表DFアクラフ・ハキミが、強姦容疑で起訴されるようだ。1日にフランスメディア『RMC』などが報じた。


 原告の訴えによると、事件はハキミは負傷欠場したマルセイユ戦の前夜である2023年2月25日に発生した。ハキミは同年1月16日にインスタグラムで知り合った24歳の女性をパリ近郊の自宅に呼び出し、女性が拒否したにもかかわらず、口と服の下から胸にキスをし、さらに数秒間指を挿入。女性は足でハキミを押しのけ、友人に助けを求めてその場を後にしたという。

 ハキミは一貫して容疑を否認しているものの、ナンテール検察局は8月1日付で、ハキミを強姦罪でオー・ド・セーヌ県刑事裁判所に提訴するよう要請したという。強姦罪で裁かれた場合、最高で15年の懲役刑に処される可能性がある。

 ハキミの弁護士を務めるファニー・コリン氏は『RMC』の取材に対し、「検察、つまり検察庁は、彼に不利な証拠を集めようとしています。しかし、私はこの事件に精通しており、釈明すべき証拠が大量にあることを確認しています。それを提出するのは弁護側の役割です。この場合、我々は、真実が明らかになり、アキラフ・ハキミ氏が何もしていないと理解されるよう、最後まで戦うつもりです」と、徹底抗戦の構えを示している。

 また、フランス紙『レキップ』によると、ハキミの親しい友人であるフランス代表FWキリアン・エンバペ(現レアル・マドリード)は、事件に関連して司法当局の聴取を受けていた模様だ。エンバペは次のように語り、ハキミを全面的に擁護したという。

「私たちは定期的にこの問題を取り上げ、警戒を強めている。
第一に、私たちは野蛮人ではない。そして第二に、私たちはキャリアをスタートさせたときから、このことに備えてきた」

「アクラフ・ハキミは女性に敬意を払っている。酔っているときでも、彼が不適切な振る舞いをするのを見たことがない。私がある場面に立ち会っていないときでも、友人からアクラフの振る舞いがひどいとか、一線を越えているなどと聞いたことがない。(第一報が報じられたとき)私たちはレストランに行った。アクラフはすっかり泣き崩れ、彼は本当に気分が悪そうだった」

 現在26歳のハキミはレアル・マドリード、インテルを経て、2021年夏からPSGに加入。右サイドバックの主力として公式戦通算175試合に出場し、昨シーズンのチャンピオンズリーグ制覇などに貢献してきた。
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