サウサンプトンとブライトンによるプレシーズンマッチが2日、サウサンプトンのホーム『セント・メリーズ・スタジアム』で開催された。

 昨シーズン、昇格組としてプレミアリーグに挑んだサウサンプトンは、リーグ戦ではわずか2勝に終わり、残り7試合を残して2部降格が決定。
トップリーグの厳しさを痛感するシーズンとなった。1年でのプレミア復帰を狙う今シーズンは、フランスのRCランスからウィル・スティル監督を新たに招へい。また、昨季トルコのギョズテペにレンタル移籍していたMF松木玖生も復帰し、再出発のシーズンに臨む。

 一方のブライトンは新進気鋭の若手指揮官ファビアン・ヒュルツェラー監督を迎え入れ、シーズンをスタート。一時はUEFAチャンピオンズリーグ出場権を狙える位置にもいたが、最終的には8位でフィニッシュ。欧州コンペティション出場権獲得には届かなかった。

 サウサンプトンの日本代表DF菅原由勢がベンチスタート、松木はメンバー外となったこと対し、ブライトンの日本代表FW三笘薫は、スターティングメンバーに名を連ねた。

 序盤からブライトンが主導権を握り、ウイングの三笘とヤンクバ・ミンテを中心にサイドから攻撃を繰り出していく。すると19分、三笘はファン・ヘッケのロングパスから胸トラップで相手を交わすと、ループシュート気味のシュートを放つ。しかし、枠を捉えることはできなかった。

 そして25分、ブライトンが試合の均衡を破る。ジョルジニオ・リュテールからパスを受けたミンテがペナルティエリア内まで侵入する。
ミンテは相手を抜ききる前に、シュートを選択。狙いすましたシュートはネットを揺らし、ブライトンが先制点を奪う。32分にはミンテがGKと1対1となり、横を並走した三笘にプレゼントパスを送るも、うまく合わず、追加点とはならない。

 ブライトンのリードで試合を折り返すと、サウサンプトンは54分に菅原を投入。57分にはブライトンがチャンスを作り出し、至近距離からシュートを放つも、菅原が体を張る。ブロックに成功し、ゴールを死守した。

 65分、ブライトンがリードを広げる追加点を挙げる。先制点と同じようなシチュエーションを作り、ミンテがドリブルを開始。再びDFを誘いつつ交わす前に、左足を振り、シュートを沈めた。

 反撃を試みるサウサンプトンは、68分にジェイ・ロビンソンがゴールを決める。シュートはブライトンDFルイス・ダンクにディフレクトしながらも、ゴールに吸い込まれた。さらにサウサンプトンは72分にPKを獲得。
これをアームストロングが決め切り、2-2の同点に追いつく。その後は、スコアは動かず2-2で試合は終了。日本人対決が実現したプレシーズンマッチは痛み分けに終わっている。

【スコア】
サウサンプトン 2-2 ブライトン

【得点者】
0-1 25分 ヤンクバ・ミンテ(ブライトン)
0-2 65分 ヤンクバ・ミンテ(ブライトン)
1-2 68分 ジェイ・ロビンソン(サウサンプトン)
2-2 73分 アダム・アームストロング(PK/サウサンプトン)


【動画】三笘がゴールに迫る



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