宿敵セルティックとリーグを二分するレンジャーズだが、近年は資金力の開きから後塵を拝しており、昨シーズンは勝ち点差「17」をつけられて2位に終わった。5シーズンぶりのタイトル奪還を目指す今季は、昨シーズン途中までサウサンプトンを率いていたラッセル・マーティン監督を招へいした。
チャンピオンズリーグ(CL)予選2回戦ではパナシナイコス(ギリシャ)を2試合合計3-1で下し、好発進を切ったレンジャーズ。しかし、2日に行われたリーグ開幕節のマザーウェル戦では、序盤の先制点を守りきれずに1-1のドローに終わった。
マーティン監督はマザーウェル戦後、「私たちは勝ち点『1』を得ることができてラッキーだった。私が受け入れることができないのは、戦術がなんであれ、私たちは打ち負かされ、マザーウェルの方が私たちよりも勇敢にプレーしていたことだ。私たちがきちんとプレーしたいと望み、最後まで走り切ろうとすれば、結果は自ずとついてくる」と、試合内容を批判。指揮官は次のように言葉を続け、利己的なプレーを許さない意思を明確にした。
「そして試合がうまくいっていないとき、自分のプレーを優先し、自衛に走る選手が多すぎる。選手を非難するつもりではないが、このクラブがここ数年抱えてきた問題だと思っている。誰が本当に身を粉にして戦い、何を求めているのかを素早く見極めなければならない。それがうまくいかなければ、すべて私の責任だ」
「選手たちがめちゃくちゃにプレーしたがったり、いつ走るかをより好みしているようでは…私がここで最初に言ったように、選択の余地はない。
“ストップ・セルティック”を掲げるなか、早速つまづいてしまったレンジャーズ。CL予選3回戦のプルゼニ(チェコ)戦も並行して戦う過密日程のなか、次節はダンディーとホームで対戦する。
【ハイライト動画】マザーウェルvsレンジャーズ