レアル・マドリードに所属するブラジル人MFヘイニエルが、23歳にして母国へ復帰することが決定的となった。スペインメディア『マルカ』が3日に報じている。


 2002年1月19日生まれのヘイニエルは、2017年にフラメンゴのU-20チームに加入し、2019年8月にトップチームデビューを飾った。2019シーズンのカンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部リーグ)では、14試合の出場(先発8試合)で6得点2アシストをマーク。瞬く間に欧州ビッグクラブから熱視線を集める存在となり、翌年の1月20日、18歳を迎えたタイミングで、レアル・マドリードへの完全移籍が決定。当時、『マルカ』など複数のメディアは、移籍金3000万ユーロ(当時のレートで約37億円)が支払われたと報じていた。

 最初の半年間はBチームにあたるカスティージャでプレーし、その後はドルトムント、ジローナ、フロジノーネ、グラナダとレンタル移籍で各クラブを転々とする日々を過ごす。2024-25シーズンにプレーしたグラナダは、ラ・リーガ2部に身を置くクラブ。シーズン前半戦は主力として活躍していたものの、ケガを機に1カ月ほど戦列を離れると、以降は出場機会が激減。グラナダは7位でシーズンを終え、昇格プレーオフ出場に一歩及ばず、シーズン終了後にヘイニエルははレアル・マドリードへ帰還していた。

 加入時に結ばれた契約は2026年夏までで、ヘイニエルとレアル・マドリードの契約はあと1年間残っている。だが、新たにシャビ・アロンソ新監督を迎え入れたレアル・マドリードにヘイニエルの椅子は用意されておらず、現在はカスティージャの一員としてトレーニングを積んでいる状況だという。そんなヘイニエルに対して、アトレチコ・ミネイロが関心を示しているとのこと。レアル・マドリードも完全移籍でのオファーを受け入れる準備を進めており、合意は間近に迫っているようだ。


 2018年夏の同代表FWヴィニシウス・ジュニオール、翌年夏の同代表FWロドリゴに続いて、ブラジルからの若手として大きな期待を寄せられながらレアル・マドリードの一員となったヘイニエル。しかしながら、若き攻撃的MFは、最終的にレアル・マドリードのトップチームで1度も公式戦のピッチに立つことなく、スペインを離れる見込み。かつて輝きを放った母国へ戻り、再起を図ることとなりそうだ。


【動画】X・アロンソ体制となったマドリーの2カ月



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