加入からわずか5試合、スペイン代表MFマルティン・スビメンディがすでにアーセナルの中盤で絶大な存在感を放っている。

 アーセナルは今夏、ガーナ代表MFトーマス・パルティとイタリア代表MFジョルジーニョという近年の中盤を支えた実力者2人に別れを告げ、その後釜としてスビメンディを獲得した。
レアル・ソシエダで頭角を表し、技巧派が集うスペイン代表でも主力に定着した26歳の移籍金は最大6500万ユーロ(約112億円)。加入発表の動画では、メトロノームとドラムの音が響く中、赤いユニフォームに袖を通した姿が映し出された。

 そんなスビメンディは、すでにミケル・アルテタ監督率いるチームのメトロノームとしてリズムを司っている。先月下旬に行われたミラン戦でデビューを飾ると、その後の3試合でもプレーし、現地時間9日のアスレティック・ビルバオ戦ではフル出場。長短のパスを織り交ぜた配球やスウェーデン代表FWヴィクトル・ギェケレシュへのアシスト、クレバーな守備対応などで本拠地『エミレーツ・スタジアム』を沸かせ、試合後にはファン投票によるプレーヤー・オブ・ザ・マッチ(POTM)に輝いた。

 新加入選手とは思えないほどチームに溶け込んでいるスビメンディは新天地への適応について「とても簡単だったよ。チームのみんながやりやすくしてくれた。上手く溶け込めていると思っているし、ピッチ内外でみんなとてもフレンドリーなんだ」と言及。アスレティック・ビルバオ戦で中盤を形成したノルウェー代表MFマルティン・ウーデゴーアとイングランド代表MFデクラン・ライスについては「2人ともトッププレイヤーで、それぞれのポジションで最高の選手だ。今は学び、適応し、何よりも楽しむ時期だ」と語った。

 スビメンディが中盤でタクトを振るい、補強の目玉であるギェケレシュもすでに初ゴールを記録するなど、2025-26シーズンに向けて徐々に仕上がりを見せているアーセナル。現地時間17日のプレミアリーグ開幕節ではマンチェスター・ユナイテッドと対戦する。



【ゴール動画】スビメンディの絶妙なクロスからギェケレシュがネットを揺らす!


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