プレミアリーグ昇格3クラブの今夏の移籍市場の動きに注目が集まっている。イギリスメディア『BBC』が伝えている。


 サンダーランドは12日、ヘタフェからパラグアイ代表DFオマル・アルデレーテを完全移籍で獲得し、4年契約を締結したことを発表。移籍金は非公開となっているが、『BBC』によると、1000万ポンド(約20億円)に90万ポンド(約1億8000万円)の追加オプションが付随した契約で合意したという。

 9シーズンぶりとなるプレミアリーグ復帰を果たしたサンダーランドにとっては、アルデレーテが今夏11人目の補強で、今夏の移籍市場での移籍金支出総額は約1億3200万ポンド(約264億円)に。これに伴い、リーズとバーンリー、サンダーランドという昇格3クラブの今夏の移籍金総額が3億ポンド(約600億円)を超えたことが伝えられている。

 チャンピオンシップ(イングランド2部)とプレミアリーグ(1部)の格差が拡大しているなか、過去2シーズンは昇格3クラブが1年で降格を余儀なくされるなど、プレミアリーグに残留することが難しくなっていることから、競争力を維持するために昇格クラブの支出が増えている状況が続いている。

 昨夏もサウサンプトン、イプスウィッチ、レスターの昇格3クラブが総額2億7650万ポンド(約553億円)を費やして戦力補強したものの、3チーム合わせて獲得した勝ち点はわずか「59」と、38試合制のプレミアリーグでは昇格3クラブの合計勝ち点が史上最低の数字に終わり、積極補強を施してもそれが報われない事態となっていた。

 それでも、2022-23シーズンは昇格したフルアム、ボーンマス、ノッティンガム・フォレストがすべて残留し、今季も3クラブともプレミアリーグに臨む例もあるが、果たして積極補強を敢行した昇格3クラブが今季1部にとどまることはできるのだろうか。
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