ニューカッスルに所属するスウェーデン代表FWアレクサンデル・イサクが、今夏の移籍に向けて強硬姿勢を強めているようだ。12日、『BBC』や『アスレティック』など複数のイギリスメディアが伝えている。


 2022年夏にレアル・ソシエダからクラブ史上最高額の7000万ユーロ(約120億円)でニューカッスルへ加入したイサク。初年度からエースストライカーとして得点を量産しており、ここまで公式戦通算109試合で62ゴール11アシストをマーク。昨シーズンはプレミアリーグで得点ランキング2位の23ゴールを挙げ、70年ぶりの国内タイトルとなるカラバオカップ制覇にも大きく貢献した。

 そんなイサクに対して関心を寄せているのが、昨シーズンのプレミアリーグ覇者であるリヴァプール。選手本人も今夏の移籍を希望しており、最長で2031年6月末までとなる長期契約締結で個人合意に達したとも報じられている。しかし、ニューカッスルに売却の意思はなく、リバプールが提示した1億1000万ポンド(約219億円)のオファーも拒否。チームと離れて個別トレーニングを行っている同選手に対し、今夏の移籍を容認しない旨を伝えたようだ。

 しかし、イサクはリヴァプール加入を熱望しており、移籍を認めないニューカッスルに不満を募らせている模様。報道によると、同選手はニューカッスルでのキャリアが終焉を迎えたと考えており、再びプレーすることはないという確固たる決意を持っているという。リヴァプール加入が実現しないまま今夏の移籍市場が閉幕しても、エディ・ハウ監督率いるチームに復帰する意思はないようだ。

 なお、リヴァプールが1億5000万ポンド(約299億円)に迫るオファーを提示し、代役となるストライカー確保の目処が立てば、ニューカッスルが態度を軟化させる可能性もあると『アスレティック』は報じている。

 ニューカッスルは現地時間16日のプレミアリーグ開幕節でアストン・ヴィラと対戦するが、ハウ監督は「このような結果を望みたくないが、アストン・ヴィラ戦で現状が変わるとは思えない」とイサクの欠場を示唆している。

編集部おすすめ