アーセナルに所属するベルギー代表FWレアンドロ・トロサールに退団の可能性が浮上しているようだ。12日、『BBC』や『インデペンデント』など複数のイギリスメディアが伝えている。


 今夏の移籍市場で大型補強を敢行し、スウェーデン代表FWヴィクトル・ギェケレシュやスペイン代表MFマルティン・スビメンディ、イングランド代表FWノニ・マドゥエケなど合計6名を獲得しているアーセナル。現地時間9日に行われたアスレティック・ビルバオとの親善試合では、スビメンディのクロスからギェケレシュが初ゴールを叩き込み、マドゥエケもサイドで存在感を放つなど、新戦力も徐々にミケル・アルテタ監督の戦術に適応している。

 そんな中、アルテタ監督は「今後数週間でチームがどうなっていくかは見ていこう。私たちは積極的に選択肢を検討している」とさらなる補強を示唆。中盤の攻撃的ポジションや左ウイング(WG)でのプレー可能なアタッカーの獲得を目指しており、クリスタル・パレスに所属するイングランド代表MFエベレチ・エゼが主要なターゲットとなっている。

 しかし、今夏の移籍市場ではすでに総額1億9000万ポンド(約379億円)を投じており、エゼの獲得に動くためには既存戦力の売却による資金捻出が必須に。報道によると、トロサールも売却候補の一人に数えられており、アーセナルはオファー次第で今夏の移籍を容認する可能性が高いようだ。今夏にはフェネルバフチェやドルトムントからの関心が囁かれているが、交渉は進展していない。

 現在30歳のトロサールはヘンクやウェステルロー、ルーヴェン、ブライトンを経て2023年1月にアーセナルへ完全移籍加入。先発起用の機会こそ少ないものの、一度ピッチに立てば存在感を放ち、ここまで公式戦通算124試合で28ゴール23アシストをマークしている。

 なお、トロサール以外にもウクライナ代表DFオレクサンドル・ジンチェンコやポルトガル人MFフィビオ・ヴィエイラ、イングランド人FWリース・ネルソンらも今夏の売却が検討されているようだ。
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