デンマークのスポーツブランドhummel(ヒュンメル)は15日、今シーズン昇格しブンデスリーガを戦うケルンが2025ー26シーズンの3rdユニフォームを発表。「7」にちなんだメモリアルな一着となった。


 今年はケルンのクラブ創設77年目のシーズン。そして、ケルンの象徴であるケルン大聖堂の基礎石設置777周年を迎える年となる中、ケルンのランドマークへのオマージュとして、ケルン大聖堂をオマージュした3rdユニフォームとなった。なお、制作にはケルン大聖堂も加わっている。

 1248年8月15日に行われたケルン大聖堂の定礎式の後、数世紀にわたり建設が進められたものの1520年に中断。19世紀にプロイセン王フリードリヒ・ヴィルヘルム4世が大聖堂の完成を国家的事業と位置付け、定礎から632年後の1880年、現在の姿の大聖堂がついに完成しました。高さ157メートルを誇る大聖堂は、ケルン市の不屈の精神と歴史的継続性を象徴しています。
 
 ケルンのフィリップ・リーゼンフェルトCEO(最高経営責任者)は、「大聖堂は絆と伝統の象徴であり、私たちの故郷のシンボルです。大聖堂はケルンの名を広めてくれる存在であり、今度は私たちがそれを身にまといます。ケルン市民にとっての歴史と象徴的な意味を讃えられることは、誇りであり喜びです。この特別なユニフォームをブンデスリーガで着られることを光栄に思います」とコメント。
ケルン大聖堂主任建築家ペーター・フュッセニッヒ氏は、「777年のケルン大聖堂、77年の1.FCケルン、どちらも“ケルンの魂”が生み出したものです。両者に共通するのは忍耐、持続、そして団結です。
大聖堂もFCも、世代を超え絶え間ない情熱によって生き続けています。この二重の周年を歴史への敬意と未来へのまなざしをもって共に祝えることを嬉しく思います」と共通点を語っている。

 また、ケルン大聖堂首席司祭ロベルト・クライネ氏も、「FCへの愛も大聖堂への愛も、さまざまな背景や人生を持つ人々を結びつけます。人々をひとつにし、慰めを与え、新たな希望を生み出します。まさにFCファンが歌う『Zokunft un Verjangenheit』の中の“e Jeföhl, dat verbink(人と人を結びつける気持ち)”です。そして8月15日、大聖堂の基礎石設置記念日に、私たちは大聖堂で正午にエキュメニカル礼拝を行い、この結びつきを祝います」と繋がりに深い意味を見出している。

 ユニフォームはケルン大聖堂を刻んだ、気品ある黒の特別ユニフォームとなっており、バッジとパートナーのフンメルのロゴは金糸で刺繍。ケルン大聖堂のシルエット、首元には「1248年8月15日 - 777年 - 2025年8月15日」の文字がゴールドで刻まれており、パートナーの『REWE』と『DEVK』のロゴも金色で刺繍されている。さらに襟の内側には精緻な大聖堂グラフィックが施されている。

 さらに今回の3rdユニフォームの販売によって、ケルン大聖堂保存協会への支援をさらに強化。クラブはパートナーの『REWE』および『DEVK』と共に、合計7万7777ユーロを保存協会に寄付することとなる。

 ケルンは「ストーリーフレーズ」も公開。
街の象徴でもあるケルン大聖堂への想いが綴られている。


「ストーリーフレーズ」
ケルンの街にそびえて777年。
永遠を願い築かれ、世代を超えて愛されてきた大聖堂。
信仰と誇りの象徴。
「デッケ・ピッター」の鐘が鳴り響くと、その音色は街全体を包み込む。

そしてEffzehも77年前からこの街で物語を刻んできた。
情熱を胸に、伝統を受け継ぎ、人々の誇りとなる存在。
このクラブは、大聖堂と同じように、すべてを乗り越えてきた。

大聖堂はケルンそのもの。そして、Effzehもまたケルンそのものだ。
777年前から、大聖堂はケルンの街を支えている。
そして今、私たちがその大聖堂を背負う番だ。


共に輝かしい過去を振り返り、
そして、輝かしい未来を見つめる。
だからこそ、私たちはここに誓う-
GLORIA COLONIA.



【画像】ケルン大聖堂の前で「黒×金」の特別ユニフォームをお披露目








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