現在25歳のイサクは母国のAIKでプロデビューを飾り、ドルトムントやレアル・ソシエダを経て、2022年夏にクラブ史上最高額の7000万ユーロ(約120億円)でニューカッスルへ移籍した。2024-25シーズンはクラブにとって70年ぶりの国内タイトルとなるカラバオカップ制覇にも大きく貢献するなど、公式戦42試合出場で27ゴール6アシストを記録した。
現行契約は2028年6月30日までとなっているものの、今夏の移籍を希望しており、リヴァプールとは個人合意に達しているとも報じられている。しかし、ニューカッスルに売却の意思はなく、リバプールが提示した1億1000万ポンド(約219億円)のオファーを拒否し、個別トレーニングを行っている同選手に対して今夏の移籍を容認しない方針を示していると見られている。
それでも、イサクとしては移籍を認めないニューカッスルの姿勢に不満を募らせている模様で、このまま今夏の移籍市場が閉幕してもチームに復帰しない姿勢を示しており、ニューカッスルとしては代役の確保にも動いているものの、これも難航していることが伝えられている。
このような状況のなか、16日にプレミアリーグ第1節でニューカッスルはアストン・ヴィラとの対戦を迎えた。イサクをベンチ外とした試合は66分から数的有利に立ったものの、最後までネットを揺らすことはできず、0-0のドローで終了した。
この結果、データサイト『OPTA』によると、ニューカッスルはイサクが欠場したプレミアリーグ直近6試合連続で勝利を収めることができていないという(4分け2敗)。また、その6試合で75本のシュートを放ち、ゴール期待値は「9.4」を記録しているにもかかわらず、そのうち直近4試合は得点を挙げられていないことも明らかになっている。
試合後、改めてイサクの状況について聞かれたハウ監督は「何も変わっていない。扉は完全に開かれている。彼は自分がどうしたいかを決めなければならない」と語りながら、早期解決を望んでいることを強調した。
「私たちは解決策を求めている。明確な決断が必要だ。いかなる妨害も必要ではない。私にコントロールできることではない。それをコントロールできるのは一人しかいない。様子を見よう。私は立場を明確にしている。チームに集中しているよ」
【ハイライト動画】アストン・ヴィラvsニューカッスル