昨季セリエAで8位の屈辱を味わった“ロッソネリ”は復権に向け、アッレグリ監督が2014年以来となる復帰を果たした。先週のコッパ・イタリア1回戦バーリ戦ではユヴェントス時代の粗相による出場停止処分でベンチ入りできず、本拠地『サン・シーロ』に昇格組を迎えたリーグ初戦が、58歳指揮官の2度目の初陣となった。
しかし、結果は1-2の敗戦に終わった。シュート数やボール保持率などでは上回ったものの、緩慢な守備やフィニッシュの精度を欠いた攻撃など、その試合内容は先が思いやられるものだった。
クレモネーゼに金星を許したアッレグリ監督は試合後、「守備における狡猾さが明暗を分けた。2失点はともに防げるものだった。幸いにもまだ初日だ。これから取り組まなければならない。ミランは不完全か? 今チームについて評価を下すのは意味がない。ここまでチームは懸命に努力してきた」とコメント。今のチームのプレーには老獪さが欠けており、改善の余地が多く残されていると指摘した。
「今日は戦力に対する疑問や選手が欠場していたことが問題ではない。
「最初の試合は決して簡単ではない。ゴールを奪えなければ問題になってしまう。失点は与えるべきではなかったが、その後に立ち直り、決勝点の前には私たちにもチャンスがあった。このような状況では、もっとうまく立ち回らなければならない。1試合に2失点もするわけにはいかない」
「ネガティブなことからポジティブな要素を見つけていかなければならない。私たちは汚れた試合のプレーの仕方を学んでいかなければならない」
「温め直したスープは不味い」。そんなカルチョの定説を、第2次アッレグリ政権は覆すことができるのだろうか。次節は29日に行われ、レッチェと敵地で対戦する。
【ハイライト動画】ミランvsクレモネーゼ