開幕戦では“優勝候補”の一角と目されるアーセナルとのビッグマッチに臨み、内容面では上回りながら、1点が遠く、本拠地『オールド・トラフォード』で0-1と敗北。
今節は、開幕節で三笘薫を擁するブライトンと1-1で引き分けたフルアムの本拠地『クレイヴン・コテージ』に乗り込む。マンチェスター・ユナイテッドはアーセナル戦からスタメン1名を入れ替えており、右ウイングバックのポジションには、ディオゴ・ダロトではなくアマド・ディアロが入った。
試合はキックオフ直後の2分、マンチェスター・ユナイテッドがゴールに襲いかかる。敵陣中央でブルーノ・フェルナンデスからのパスを受けたマテウス・クーニャが反転から強烈なミドルシュートを放つも、ここはわずかにクロスバーの上へ。直後には左サイドを駆け上がったパトリック・ドルグの折り返しをメイソン・マウントが繋ぎ、最後はクーニャが右足で狙ったが、今度はポストに嫌われる。
勢いに乗るマンチェスター・ユナイテッドは10分にも、B・フェルナンデスの放ったシュートが枠を捉えており、14分にはGKアルタイ・バユンドゥルからのロングキックで背後を取ったクーニャが、見事なファーストタッチから左足を振るも、GKベルント・レノが立ちはだかる。
対するフルアムは、13分にライアン・セセニョンからのスルーパスに抜け出したジョシュア・キングに決定機が到来したほか、16分には左コーナーキックのこぼれ球を拾ったアレックス・イウォビが強烈なミドルシュートを放ったが、GKバユンドゥルの好セーブに阻まれ、ゴールとはならない。
両チームともに悪くないシーンが続きながら、無得点で時計の針が進むと、33分にはマンチェスター・ユナイテッドが先制のチャンスを手にする。左コーナーキックのシーン、ボックス内でマウントがカルヴィン・バッシーに倒され、OFR(オンフィールドレビュー)の末にPKを獲得。キッカーを務めたB・フェルナンデスは、過去5本のPKをすべて成功させている“名手”だが、右足から放たれたシュートは大きくクロスバーの上へ外れる。マンチェスター・ユナイテッドとしてはビッグチャンスを逃し、スコアレスでハーフタイムに突入した。
後半に入ると遂にスコアが動く。58分、マンチェスター・ユナイテッドが右コーナーキックを獲得すると、ブライアン・ムベウモが左足でインスイングのボールを蹴り込む。ファーサイドへ向かったボールを、高くジャンプしたレニー・ヨロが頭で触ると、ロドリゴ・ムニスに当たってゴールに吸い込まれ、アウェイチームが先手を取った。
だが、フルアムもホームでこのまま終わらない。73分、敵陣でイウォビがダロトからボールを奪い、アントニー・ロビンソンとのパス交換から右足でクロスボールを送ると、ボックス内のスペースへ走り込んだエミール・スミス・ロウがダイレクトで仕留める。敵陣で奪ってからの鋭い攻撃で、フルアムが試合を振り出しに戻した。
試合はこのままタイムアップ。マンチェスター・ユナイテッドは今シーズン初の勝ち点を積み上げたものの、2試合を終えて未勝利となっている。対するフルアムは、2試合連続のドローとなった。
この後、両チームは27日にカラバオ・カップ(EFLカップ)2回戦の戦いが控えている。マンチェスター・ユナイテッドは27日にグリムズビー・タウンと、フルアムは平河悠所属のブリストル・シティと、それぞれ対戦する。
【スコア】
フルアム 1-1 マンチェスター・ユナイテッド
【スコア】
0-1 58分 ロドリゴ・ムニス(マンチェスター・ユナイテッド)
1-1 73分 エミール・スミス・ロウ(フルアム)
【ゴール動画】両チーム1点ずつを奪い合う