今夏の移籍市場でストライカーの補強を目指しているミランは、2400万ユーロ(約41億円)の買い取りオプション付きレンタルでボニフェイスを獲得することでレヴァークーゼンと合意。現地時間22日金曜日にはメディカルチェックのためにイタリアへ渡航したことも報じられ、ミラン加入が秒読み段階となっていた。
しかし、ボニフェイスのミラン移籍は土壇場で破談となったようだ。報道によると、同選手はミラノで行われたメディカルチェックを通過できず、すでに現所属クラブであるレヴァークーゼンに帰還したとのこと。ミランはボニフェイスがボデ・グリムト時代に2度の前十字じん帯損傷を経験し、レヴァークーゼンでも負傷を繰り返していることなどを考慮し、契約締結を撤回したと見られている。
移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏も、ボニフェイスがメディカルチェックを通過しなかったことで、秒読み段階となっていたミラン移籍が破談になったと指摘。ミランはすでに代替案を検討しており、現在はU-21デンマーク代表FWコンラッド・ハーダー獲得の可能性を探るべくスポルティングとの交渉に臨んでいる模様だ。ミランは総額2700万ユーロ(約47億円)という条件を提示し、交渉は進展しているという。
現在24歳のボニフェイスはボデ・グリムトやユニオン・サン・ジロワーズを経て、2023年夏にレヴァークーゼンへ移籍した。シャビ・アロンソ監督(現:レアル・マドリード)率いるチームで主力に定着し、加入直後から得点を量産。2023-24シーズンは負傷による長期離脱を余儀なくされながらも、公式戦通算34試合で21ゴール10アシストをマークし、史上初のブンデスリーガ無敗優勝とDFBポカール制覇に大きく貢献した。
なお、近年はチェコ代表FWパトリック・シックの控えに甘んじているボニフェイスは、今年1月にアル・ナスル移籍が有力視されながらも、最終段階で頓挫していた。