クラブからの発表によると、契約期間は2030年6月30日までの5年間。
完全移籍加入に際し、チュクエメカはクラブを通してコメントを発表。完全移籍への切り替えを受けて、次のように喜びの言葉を綴った。
「正式にドルトムントの一員となったことを、とても嬉しく思っている。ここ数カ月で、クラブ、監督、チームメイト、ファンの皆さんのことを知ることができたからこそ、ドルトムントが僕の新たなホームとなったことが喜ばしいんだ。チームとして目標を達成できるよう、全力を尽くすよ」
同様に、ドルトムントのスポーツ・マネージング・ディレクターを務めるラース・リッケン氏は「今回の市場では、攻撃的ミッドフィールダーのクオリティと創造性をさらに高めることが、チームにとって重要だった。カーニーのような才能ある選手を長期契約で獲得でき、彼の成長に寄与できることを嬉しく思っている」と、獲得の狙いを説明。ドルトムントのスポーティング・ディレクターを務めるセバスティアン・ケール氏も、次のような言葉で、チュクエメカの能力を称賛した。
「カーニーは、(レンタル移籍で加わった)昨季の後半戦で、既にその大きな可能性を我々に示してくれていた。狭いスペースでも常に解決策を見出し、違いを生み出すことで、試合の流れを変えることができる選手であり、我々の中盤にとって非常に有益な要素をもたらしてくれるだろう」
チュクエメカは2003年10月20日生まれの現在21歳。
ドルトムントでは途中出場がメインだったものの、公式戦17試合のピッチに立って1ゴールを記録するなど、継続的な出場機会を確保。当初のレンタル移籍契約には買い取りオプションが付随していたものの、ドルトムントは行使せず、今夏に1度はチェルシーへ帰還していた。チェルシーとの契約は2028年6月30日まで残っており、当初は再度のレンタル移籍に動く可能性も指摘されていたが、今回、完全移籍でのドルトムント“帰還”が正式決定している。
今夏の移籍市場において、ドルトムントはサンダーランドからU-21イングランド代表MFジョーブ・ベリンガム、ボーフムからドイツ人GKパトリック・ドレヴェスをそれぞれ完全移籍で獲得したものの、新戦力は2名のみと“静かな夏”を過ごしている。一方で、ブラジル代表DFヤン・コウト、スウェーデン代表DFダニエル・スヴェンソン、そしてチュクエメカと、昨季までのレンタル加入組の買い取りに注力してきた。
2025-26シーズンは既に開幕しており、ドルトムントはDFBポカール1回戦で3.リーガ(ドイツ3部)のロートヴァイス・エッセンを1-0で下した後、ブンデスリーガ開幕戦では日本代表MF藤田譲瑠チマを擁するザンクトパウリと3-3で引き分けていた。
【動画】ドルトムント、チュクエメカの完全移籍加入を発表