現在38歳のヴァーディは、プロではない“ノン・リーグ”(※5部以下を指すことが多い)からキャリアをスタートさせた“苦労人”として知られるが、2012年夏に加入したレスターでその才能を開花させる。加入当初は苦しんだ時期もあったものの、2013-14シーズンにはチャンピオンシップで16ゴール10アシストをマークし、プレミアリーグ昇格の原動力となる活躍を見せると、昇格2年目の2015-16シーズンには、11試合連続ゴールというリーグ新記録を樹立しただけでなく、シーズンを通してプレミアリーグ24得点を叩き出し、“ミラクル・レスター”の1人として、クラブ史上初のプレミアリーグ優勝にも貢献した。
2015年6月にはイングランド代表デビューも飾っており、EURO2016やFIFAワールドカップロシア2018などの国際舞台も経験するなど、イングランド代表通算では26試合7ゴールを記録。代表引退後もレスターに欠かせない“エースストライカー”として活躍を続け、2019-20シーズンには23ゴールを挙げてプレミアリーグ得点王にも輝いた。昨季をもってレスターとの契約が満了。レスターでは公式戦通算500試合出場200ゴール71アシストの成績を残し、約13年間を過ごしたクラブに別れを告げた。
そんなヴァーディは、38歳にして自身初の国外挑戦を決意。新天地のクレモネーゼは、昨季のセリエBを4位で終えたものの、昇格プレーオフを制しての3年ぶりセリエA復帰が決定。今シーズンは、2022-23シーズン以来、21世紀に入ってから2度目のセリエAに挑む。
新加入選手ながら、ヴァーディは「10」を託されることが決まった。その他、移籍市場閉幕直前に加入が決まった3名の選手の背番号も明かされており、マルセイユからのレンタル移籍で加わったカメルーン代表FWファリス・ムムバニャが「14」、ブライトンからレンタル移籍加入したエクアドル代表MFジェレミー・サルミエントが「19」、レンヌからのレンタルでチームの一員となったセネガル代表DFミカイル・フェイが「30」となった。
なお、ヴァーディはレスターでは「9」を着用し続けており、イングランド代表でも「11」を背負うケースが多かった。
【動画】新天地のユニフォームに袖を通したヴァーディ