日本代表は現地時間4日、カリフォルニア州バークレーにて、7日に控えた国際親善試合のメキシコ代表戦に向けた調整を実施。練習後、FW前田大然(セルティック/スコットランド)が取材に応じ、今夏の移籍市場を振り返るとともに、FIFAワールドカップ26アジア最終予選を終えて、“対世界”の戦いを意識する上での意気込みを明かした。


 今回の国際親善試合に向けて、前田は追加招集されたDF菅原由勢(ブレーメン/ドイツ)とともに、9月2日の合流となっていたが、背景には移籍の可能性があったのだという。前田は「オファーがあって、僕自身も次のステップに行きたいという思いは伝えていた」と明かしたが、その一方で「セルティックの補強がうまく進まず、残ることになった」と告白。個人間で合意していたチームもあったらしく、「チャレンジしたいなという気持ちはありました」と本音も漏らしたが、「セルティックに残ることはもう決まったこと。難しい部分はありますが、切り替えて、セルティックのために頑張りたい」と意気込んだ。

 このような個人の事情があり、前田は遅れてチームに合流。今回の9月シリーズでは、FIFAワールドカップ26共催国でもあるメキシコ代表、アメリカ代表との2連戦が控えている。前田は「セルティックのキャンプでもアメリカに来ていた」と話しており、アメリカ合衆国の雰囲気や気候面に対するギャップは大きくない。FIFAランキングが日本代表よりも上のアメリカ代表、メキシコ代表について、前田は「格上なのは間違いない。強いチームなので、自分たちは“チャレンジャー”」と自らが考える日本代表の立ち位置を口にした上で、「強豪チームとやれるのは、バチバチやれるので僕は好き。すごく楽しみにしています」と話しており、高いモチベーションを持って準備を進めている。

「今までの対戦相手はずっとアジアの国々が続いていました。まだやってみないと分からない部分もありますけど、僕らにもすばらしい選手が揃っていることは間違いない。
良い試合ができるのかなと思っています」

 また、練習内ではセンターフォワードではなく、左のウイングバックに入る場面も見られたが、「攻撃時だけでなく守備的時も、上下運動がすごく大事なポジション。そこは自分の特徴として出せると思っているので、どんどん見せていければ」とイメージを膨らませている。昨季、所属クラブのセルティックで公式戦通算33ゴールを叩き出した“スピードスター”の活躍は、攻撃的な3バックシステムで世界に挑む上で、欠かせない要素となりそうだ。

 メキシコ代表戦は、日本時間で9月7日(日)11時00分キックオフ予定。NHK総合にて生中継、NHKプラスで同時・見逃し配信、U-NEXTにてリアルタイム配信(有料)・見逃し配信される。
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