リヴァプールに所属するスコットランド代表DFアンドリュー・ロバートソンが、自動車事故により急逝した元チームメイトのディオゴ・ジョッタ氏について改めて語った。イギリスメディア『BBC』が伝えている。


 訃報が舞い込んだのは7月3日。スペインで交通事故を起こしたジョッタ氏は、同乗していた弟のアンドレ・シウヴァ氏とともに他界。ジョッタ氏は、パートナーのルーテ・カルドーソさんと挙式したばかりで、2人の間には3人の子どもがいた中、帰らぬ人となってしまった。

 スコットランド代表のキャプテンとしてFIFAワールドカップ26欧州予選に臨むロバートソンは、改めてジョッタ氏の死を回想。「こんなことが起こると、サッカーなど誰も気に留めていないだろう」と口にし、「本当にショックだ。何よりも、まずは彼の家族にとって動揺させる出来事だが、僕たちのグループにとっても明らかに動揺することだった」と、大きなショックを受けたと振り返った。

 また「人生において何が大切なのかを改めて考えさせられる。家族と過ごす時間、子どもたちと過ごす時間こそが大切だ。なぜなら、次に何が起こるかなんて誰にもわからない」と、誰もが予想し得ない突然の出来事だったとした。

 ロバートソンは今夏の移籍市場での退団も噂されていた中でチームに残留。副キャプテンを任され、プレミアリーグ連覇を目指していく。チームの中では経験豊富な選手の1人であり、この辛い出来事を心に留めながら、しっかりと責任を負ってプレーを続けると語った。


「これは僕たちが経験する中で、最も辛い出来事だ。僕にとって、最も親しい友人の1人を失うことはとても辛く、おそらく決して乗り越えることはできないだろうけど、それでも背負っていかなければならないものだ」

「僕たちはこの思い出をずっと心に留めておく必要がある。そして、それを続ける限り、常に僕たちの心にあり続けるだろう。彼はいつだって、僕たちの心の中にいる」

「あの出来事は僕の決断に影響は与えていない。悲劇が起こる前から、決断は下されていた。ただ、あの瞬間にクラブが僕を必要としていることを悟った」

 大きな責任と、仲間の想いを背に戦うロバートソン。ピッチ外での辛い出来事を経験した中で、チーム一丸となって助け合って戦うシーズンになると語るロバートソン。「ロッカールームのリーダーたちがクラブ全員、そしてディオゴの家族をもが直面したこの極めて困難な時期を乗り越えるために、大きな役割を担っていることは理解している。状況が楽になることはないだろうが、時間が経つにつれて痛みを少し和らげることができるかもしれない。その状況を乗り越えられるよう、皆を導いていくのがリーダーの役割だ」と、責任感を持って過ごしていくと誓った。
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