ドイツ代表のユリアン・ナーゲルスマン監督が敗戦に終わったスロバキア代表戦を振り返った。4日、ドイツメディア『スカイ』が伝えた。


  FIFAワールドカップ26欧州予選・グループAの第1節が行われ、ドイツ代表は敵地でスロバキア代表と対戦。直近の公式戦で2連敗を喫しているなか、欧州予選の初戦を迎えたドイツ代表は前半終了間際の42分にダヴィド・ハンツコから先制点を奪われてしまう。後半立ち上がりの55分にも追加点を許すと、攻撃陣は最後まで沈黙。結局、試合は0ー2でスロバキア代表が勝利を収め、ドイツ代表は黒星スタートとなった。

 2点差をつけられてのワールドカップ予選黒星スタートは史上2度目。約24年ぶりに“不名誉な記録”を作ってしまったドイツ代表だが、ナーゲルスマン監督は「途方に暮れてはいない」とコメント。「ここで誰かを責めたり批判したりするつもりはない。チーム内で議論すべきことはたくさんある。ただ、途方に暮れているというわけではない」と、敗戦を振り返った。

 とはいえ、UEFAネーションズリーグを含め、公式戦では3連敗となっていることは事実。いずれも2失点を喫して敗れているが、ナーゲルスマン監督は「最もシンプルな要素である気持ちの部分でさえ、相手は最初から最後まで我々をはるかに上回っていた。これは事実だ。
さらに恐ろしいことに、相手はその気持ちの強さによって、我々よりもはるかに質の高いサッカーをピッチに持ち込んできた」とスロバキア代表を称え、「過去10年の歴史を振り返っても、我々は“自信満々で乗り込んで80%の力で勝てる”ようなチームではなかった」と、ドイツが全てを捧げずに勝てるような力を持っていないとコメント。さらに、クオリティーについて問われると、怒りを交えて、“気持ち”の問題だと強調した。

「もう“クオリティー”の話は聞きたくない。自分にとって重要なのは“気持ち”だ。今日だって(選手の質だけ見れば)ドイツで最高のメンバーを選んだ」とコメント。ただ、クオリティー以上に大事なものがあるとし、「もしかしたら“クオリティー”のある選手よりも、とにかくすべてを出し切る“気持ち”を持った選手を選んだ方が良かったかもしれない。そうすれば、最高の選手がプレーしていた時よりも、今日の試合はより良い結果につながったはずだ」と、選手のマインドの部分が欠落していると批判した。

 黒星スタートのドイツ代表は、7日にホームで北アイルランド代表と対戦。気持ちを出したプレーを見せ、勝利を掴めるか注目だ。


【動画】ドイツがまさかの予選黒星スタート…スロバキアが大金星
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