モンテレイ(メキシコ1部)は12日、AEKアテネ(ギリシャ1部)から元フランス代表FWアントニー・マルシャルが完全移籍で加入することをクラブ公式サイトで発表した。

 元スペイン代表DFセルヒオ・ラモスや元アルゼンチン代表FWルーカス・オカンポス、元スペイン代表MFセルヒオ・カナレスらを擁するメキシコの強豪に、新たなビッグネームが加わった。
クラブ史上初のフランス人選手となるマルシャルは、モンテレイと2027年夏までの契約を締結。なお、1年間の延長オプションが付随している。

 1995年12月生まれのマルシャルは、リヨンの下部組織で育ち、2012年12月に17歳でトップチームデビューを飾った。2013年夏に加入したモナコで名を広め、2015年夏に当時の10代の移籍金としては最高額となる3600万ポンド(約72億円)でマンチェスター・ユナイテッドに加入した。

 マンチェスター・ユナイテッドでは公式戦通算317試合に出場し、90ゴール54アシストを記録。ヨーロッパリーグなど6つのタイトルを獲得した。しかし、同クラブではケガとの闘いにも悩まされ、徐々にチーム内での序列が低下。契約満了に伴い、2024年夏に『オールド・トラッフォード』を去った。

 2024-25シーズンはAEKアテネにフリートランスファーで加入し、公式戦では24試合の出場で9ゴール2アシストを記録。今季もカンファレンスリーグ予選でプレーしていた。

 メキシコ紙『TUDN』によると、モンテレイはマルシャルに380万ユーロ(約6億6000万円)のオファーを提示し、AEKとクラブ間合意に達した模様。また、AEKアテネはマルシャルの売却により、今後2年間にわたり約700万ユーロ(約12億円)に上る給与負担からも解放されると、『bwinSPOR FM』のジョルゴス・ツァキリス記者は伝えている。



【動画】マルシャル、ユナイテッド時代のゴール集

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