2年目の“フリック・バルサ”が、チャンピオンズリーグの初陣を迎える。昨シーズンは6年ぶりとなる4強入りこそ果たしたが、インテルとの死闘の末に決勝進出を逃したバルセロナ。欧州最高峰での復権を予感させたハンジ・フリック監督は、「これも進歩の過程だ。来年戻ってくるよ」と雪辱を誓い、大会を後にした。そして今、直帰のリーグ戦でバレンシアを6-0と粉砕し、破壊的な攻撃力が健在であることを示したチームは、満を持して、18日の第1節ニューカッスル戦に臨む。
そうしたなかで17日、フリック監督は前日会見に出席。ケガにより欠場するFWラミン・ヤマルについて、「復帰するのなら、100パーセントの状態である必要がある」と口にした後、同指揮官は「バレンシア戦で見られたものは、とてもポジティブだった。あらゆる局面で良いプレーができているのだから、この自信を持って明日の試合に臨むことが重要」と強調。続けて「ボールを握り、スペースを有効的に活用していく。簡単な試合にはならないだろう。彼らが非常に強いことも、このチャンピオンズリーグにはそのようなチームが揃っていることも知っている。ただ、自信があるんだ」と勝利を疑っていないことを語った。
また、「経験上、常にすべての試合で全力を尽くすことが重要になってくる。昨年もそうだった」と知見を明かした上で、「前回のチャンピオンズリーグから、そしてすべての試合から学び、日々成長していかなければならない。全員が実力を発揮していると思う。若いチームであり、(明日は)3人の選手が欠場するけど、楽しみなんだ。バレンシア戦で示したようなプレーを明日も見てみたい。我々の実力を見せるときだ」と意気込みを示した。
最後に、自分たちが今大会の優勝候補か、と問われたフリック監督は、「この大会には、素晴らしいクラブが揃っている。もちろん、我々だってそうだ。だからこそ、日々向上するために努力を続けていく。優勝候補だったかどうかは、シーズンが終わったときに確かめてみよう」としつつ、「フットボールは変化が激しいもの。プレシーズンは良かったけど、最初の数試合では我々の実力が発揮できなかった。だから、選手たちにそれをはっきりと伝えたし、なにが欠けているかも指摘したよ。
11年ぶりのビッグイヤーに向けた、冒険が幕を開けようとしている。雪辱を期するバルセロナは、初陣を白星で飾れるのだろうか。