フライブルクに所属する日本代表MF鈴木唯人がオンライン取材に応じ、日本代表活動やFIFAワールドカップについて語った。

 鈴木は2022年1月に日本代表初選出され、2024年6月のFIFAワールドカップ26アジア2次予選のミャンマー代表戦でデビュー。
2025年は6月、9月と連続してメンバーに名を連ねており、本大会を見据えた今月のアメリカ遠征2試合(メキシコ代表戦、アメリカ代表戦)にも出場した。

 代表選手の“宿命”が長距離移動と過密日程だ。日本代表は9月にアメリカ遠征、10月と11月は日本でキリンチャレンジカップを戦う。鈴木はブンデスリーガ開幕から2試合連続でスタメン出場を続けていたが、インターナショナルマッチウィーク明けの第3節シュトゥットガルト戦はベンチ外だった。「他にも代表活動に行っている選手はいましたけど、僕だけアメリカまで飛んで長い移動があったので。代表ウィーク期間中も次のシュトゥットガルト戦に向けて、みんなで準備をしていました。自分は前日しか練習に参加できなかったので、監督からは『他の選手の方がやり方が分かっているので、今回は理解してくれ』と言われました。全然ケガではないです」と説明している。

 2022年のカタール大会では一人の観客として、グループステージのコスタリカ代表戦、スペイン代表戦の2試合を観戦した。「アンダーカテゴリーの活動が終わってシーズンオフに入るので、その流れで行きました。次はこの舞台に立てるように頑張ろうというのと、W杯はこんな感じなのかという雰囲気を掴むことができた。その時はまだ日本でプレーしていて、あの舞台を見て、僕も海外でやらないといけないと感じました」。
その言葉通り、2023年1月に期限付き移籍でストラスブール(フランス)へ。清水エスパルスへのレンタルバックを経て、ブレンビー(デンマーク)、そしてフライブルク(ドイツ)と着実にステップアップを重ねてきた。

 主戦場とする攻撃的MFのポジションは、日本代表における最激戦区の一つ。フライブルクで目に見える結果を残し、日本代表でのレギュラー奪取、そしてW杯メンバー入りを目指す。「この舞台でやっていれば評価されると思うので、今はフライブルクでしっかりとした姿を見せることが一番大事です。代表活動や疲労などいろいろあると思いますけど、ヨーロッパリーグもあって試合数が多いことはアピールできる場がいつもより多いということ。それをプラスに捉えてうまくやっていきたい」と意気込みを語った。

取材協力=ブンデスリーガ
取材・文=三島大輔(サッカーキング編集部)
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