クルルは自身の公式X(@TimKrul)を通して、「すべてにありがとう。
そして、公式Xの画像と公式Instagram(@timkrulofficial)を通しては次のようにメッセージを残し、現役引退を発表した。
「プロサッカー選手として過ごした20年の素晴らしいキャリアに幕を閉じ、グローブを脱ぐことを決めた。これに際して、これまでの道のりを振り返りたい。17歳の少年としてニューカッスルに加入した日から、オランダ代表として国際舞台に立つまでになった。僕は本当に少年の頃に見ていた夢を生きてきた。試合のひとつひとつが、練習のひとつひとつが、そして浮き沈みの激しい瞬間のひとつひとつが今の僕を形作ってくれた。
クルルは1988年4月3日生まれの現在37歳。母国のADOデン・ハーグのアカデミーで育ちながら、2005年夏にイングランドへ渡り、ニューカッスルへ入団した。2006年11月にトップチームデビューを飾ったが、以降は出番を得られず、フォルカーク、カーライルへのレンタル移籍を経て、2010-11シーズンから正守護神に君臨。ニューカッスルでは公式戦通算185試合のゴールマウスを守った。
2016年夏にはアヤックス、翌年冬にはAZへレンタル移籍し、同年夏にブライトンへ完全移籍加入。ただし、ブライトンでは定位置の座を掴めず、1年後にノリッジへ活躍の場を移すと、同クラブでは正守護神として活躍を続け、5年間の在籍で公式戦通算169試合に出場。2度のチャンピオンシップ(イングランド2部リーグ)優勝に貢献した。2023年夏にはルートン・タウンへ完全移籍加入し、2年間で公式戦6試合のピッチに立ったが、今夏に退団が決まっていた。
また、ニューカッスル時代の2011年6月にはオランダ代表デビューを飾る。
屈指のPKストッパーとしても知られており、所属してきた各クラブでは試合中のPKだけでなく、カップ戦におけるPKストッパーとしても活躍。キャリアの“ハイライト”となったのは、オランダ代表として出場したブラジルW杯・準々決勝のコスタリカ代表戦。当時のレギュラーGKはヤスパー・シレッセン(現:NEC)だったが、0-0で迎えた延長後半アディショナルタイム、PK戦を見据えてピッチに送り出されると、2本のキックをストップし、オランダ代表の準決勝進出に大きく貢献していた。
【動画】クルルがキャリアを振り返る!