コッパ・イタリアのラウンド32が24日に行われ、パルマ・カルチョとスペツィア(2部)が対戦した。

 ペスカーラ(2部)との今大会初戦を2-0で制し、2回戦となるラウンド32へと駒を進めたパルマ。
しかし、その後に開幕したセリエAでは未だ勝利がなく、昇格2年目の船出は苦しいものとなっている。好転の兆しとするべく臨む今回の一戦に、日本代表GK鈴木彩艶は先発出場を飾った。

 試合は26分にコーナーキックの流れからサシャ・ブリチュギがグラウンダーのシュートを沈めてパルマが先制に成功。44分にはDFラインとGK鈴木の連携ミスで同点とされたものの、直後の前半アディショナルタイムにマテオ・ペレグリーノが勝ち越し弾をマークする。

 しかし、パルマの1点リードで迎えた76分にターニングポイントが訪れる。自陣左サイドでエリア・プリッコがプレッシャーをかけ、ボール奪取を試みた際に足裏が相手選手の足首に直撃。主審は一発退場と判定し、パルマが数的不利となってしまう。すると、82分にスペツィアから再び追い付かれ、2-2のまま90分間が終了。規定により勝負はPK戦へと持ちこまれた。

 そんななか、GK鈴木が大仕事をやってのける。スペツィアの先攻でPK戦が始まると、1人目のキックをGK鈴木がストップ。以降は両チームが次々とPKを沈め、4人目は互いに失敗するが、ともに5人目が成功したことでパルマが激闘を制した。
ラウンド16は12月3日に行われ、パルマはボローニャと対戦する。

【スコア】
パルマ・カルチョ 2-2(PK:4-3) スペツィア

【得点者】
1-0 26分 サシャ・ブリチュギ(パルマ・カルチョ)
1-1 44分 ジュゼッペ・アウレリオ(スペツィア)
2-1 45+1分 マテオ・ペレグリーノ(パルマ・カルチョ)
2-2 82分 ジャンルカ・ラパドゥーラ(スペツィア)
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