トッテナム・ホットスパーを率いるトーマス・フランク監督が、バイエルンに所属するイングランド代表FWハリー・ケインの復帰を歓迎していることを明かした。24日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えている。


 現在32歳のケインは2004年夏にトッテナム・ホットスパーの下部組織に加入し、2011年8月にトップチームデビューを飾ると、公式戦通算430試合に出場し、クラブ歴代最多得点記録となる280ゴールを記録。それでも、チームタイトルとは無縁のキャリアを歩んでいたことから、2023年8月にバイエルンに推定1億ユーロ(約175億円)の移籍金で加入。1年目はまさかの無冠に終わったが、2年目の昨季はブンデスリーガ王者に輝き、念願のタイトルを獲得。ここまでクラブ通算では公式戦103試合出場で98ゴール29アシストを記録する活躍を見せている。

 そんなケインのバイエルンとの2027年6月30日までとなっている現行契約には契約解除条項が設定されている模様で、2025年1月に6700万ポンド(約134億円)で有効だったものが、2026年1月には5400万ポンド(約108億円)に減額されることを『スカイスポーツ』が明らかにしており、さらに古巣トッテナム・ホットスパーには「優先選択権」があり、バイエルンがオファーを受け入れるか、契約解除条項が満たされた場合に、古巣クラブはそれに応じた金額を提示する権利があることが伝えられている。

 現時点でケインはバイエルンでのプレーに満足しているため、移籍の意思はないと見られているものの、いつか古巣トッテナム・ホットスパーに復帰する可能性が噂されていることから、動向には注目が集まっている。

 そうしたなか、ケイン復帰について聞かれたフランク監督は、「私を含め、トッテナムのファンの多くはケインの復帰を望んでいると思う」と復帰を歓迎していることを明かしながら、近いうちに実現するかはわからないとも語った。

「正直に言うと、個人的に今すぐには復帰しないと思う。おそらくバイエルンに残って良いパフォーマンスを続けるだろう。彼は昨年得点王に輝いた。タイトルも獲得して、今も素晴らしい活躍を見せている」

「彼が何を考えているかはわからない。私自身は旅好きで、いろいろなことを探究するのが好きだ。
彼は長年ここにいたのだから、もう少しバイエルンでの時間を楽しむのはどうだろうか? でも、彼を歓迎するよ。もし、私たちに加わりたいなら、大歓迎だよ」
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