リヴァプールに所属する日本代表MF遠藤航が、長期離脱を強いられた若手DFの穴埋め役を務める可能性があるようだ。25日、イギリスメディア『アスレティック』が伝えている。


 アルネ・スロット体制2年目を迎えたリヴァプールは連覇を目指すプレミアリーグで無傷の5連勝を飾るなど、シーズン開幕から好調を維持。現地時間23日に行われたカラバオカップ3回戦では、フランス代表FWウーゴ・エキティケが得点後のパフォーマンスで退場処分になるという失態を犯したものの2-1で競り勝ち、怒涛の公式戦7連勝を飾った。

 しかし、この試合がリヴァプールでのデビュー戦となったU-19イタリア代表DFジョヴァンニ・レオーニが堅実なプレーを見せていた中で81分に負傷交代。クラブからの公式発表はないものの、左ひざ前十字じん帯を損傷している模様で、今シーズンの残り大半あるいはすべてを欠場する可能性が高いと報じられている。

 今夏の移籍市場でクリスタル・パレス所属のイングランド代表DFマルク・グエイの獲得に失敗したリヴァプールは、レオーニの負傷離脱によって起用可能な本職センターバック(CB)がオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイク、フランス代表DFイブライマ・コナテ、イングランド代表DFジョー・ゴメスの3名のみに。厳しい台所事情の中、中盤を本職とする遠藤もCBの4番手のオプションとなっており、今後同ポジションで起用される可能性があると『アスレティック』は報じている。

 イギリスメディア『アンフィールド・インデックス』もレオーニの長期離脱に伴い、スロット監督が遠藤をCBで起用する可能性があると指摘。「遠藤はCBとして契約した選手ではないが、確かな適応力によってチームに欠かせぬ存在となっている」と前置きした上で次のように綴っている。

「ユルゲン・クロップ監督の下で獲得された日本代表選手はスロット監督の信頼を掴んでおり、本来のポジション以外での起用に不満を漏らしたこともない。その姿勢はクラブ関係者からも度々称賛されている。プレシーズン中、負傷によってコンディションの良いDFが2人しかいなかった時にはCBで起用され、持ち前の規律と自信を役割をこなした。昨シーズンの公式戦でも出場機会を得ており、遠藤の多才さはCBの層の厚さを維持する上で不可欠なものとなるだろう」

 なお、遠藤の他にもスコットランド代表DFアンドリュー・ロバートソンやオランダ代表MFライアン・フラーフェンベルフのCB起用も検討されているようだ。



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