19日、ナイキフットボールが世界規模で展開しているスカウトプロジェクト「THE CHANCE」の特別スカウトとして、日本代表DFの長友佑都が都立駒場高校サッカー部を訪問した。
 
 突然のヒーロー登場に校内が騒然となる中、紅白戦形式で行われたセレクションから2年生のMF今井淳貴が選出された。
今井は7月21日、22日に開催されるジャパンファイナルに臨み、そこでアピールに成功すれば、次はバルセロナで行われるファイナルが待っている。
 
 長友は今井を選考した理由について「オフ・ザ・ボールの動きと、両足で蹴れるところが素晴らしかった」とコメント。選手たちのアピールに対しては、「その子がどんなストロングポイントを持っているか、どんなふうにチャレンジしているか、という点を見ていた」と明かした。

 現役日本代表選手から直々にジャパンファイナルのチケットを手渡された今井は、「驚きましたし、すごく緊張しました。僕は身体が小さいので(168.5cm)、チームの中でも買われているのは、長友選手が評価してくれた部分だと思う。これでまた自信がつきました」と喜んだ。


 スカウト後、長友は次のように語っている。

「僕自身、こういった活動は初めての経験ですし、新鮮で楽しかった分、責任というものを感じました。選手の人生がかかることですからね。ただうまいだけでは世界に通用しない。走れることも重要ですし、すべての能力をバランスよく持っている選手がいいと思いますね」

[写真]=土肥亮介