「パジャマで眠りが変わる」。実はこれ、大げさではなく本当なのです
そもそも夜はジャージやスエットで眠るからパジャマなんて着ないよ。そんな人も多いでしょう。ちょっと待ってください、いくら慣れた習慣でもそれはおすすめできません。
無印良品としまむら「快適すぎるパジャマ」3選。寝具販売員が“...の画像はこちら >>
 なぜかといえば、動きにくいからです。さらに素材も科学繊維が多く、眠りには向いていません。では、どんな素材のパジャマが良くてなぜ着替えて眠るほうが良いのか、そしておすすめのパジャマとはどんなものなのか、寝具販売員の筆者が詳しく紹介していきましょう。
最後まで見ればきっと、あなたの毎日が変わります。

なぜパジャマを着て眠ると良いのか

 では、あらためてになりますが、なぜパジャマを着て寝るほうが良いのか、それはズバリ、寝返りの打ちやすさが違うからです

 ジャージやスエットは化学繊維のものが多く、睡眠中にガサガサゴワゴワと動きにくさを感じ、寝返りもどことなくやりにくいものです。さらに汗も吸わないので、その汗が体温を奪って体が冷えます。やはり眠るときは動きやすく、肌ざりや着心地のよい素材を使ったパジャマに着替えるのが1番です。

素材と寝返りの重要性

 次に、寝返りと素材がなぜ重要なのかにも触れておきましょう。人間は一晩に20回、多い人で50回ほど寝返りを打ちますが、主に体の血流を促す効果と睡眠のリズムを整える役割があります。あまり寝返りが多過ぎても深い眠りを妨げますが、減らせば良いというものでもありません。
自然と寝返りが打てることが理想です。

 また、素材も大事です。主にリネン(麻)、綿、ガーゼ、ポリエステルが一般的ですが、なかでもリネンは高級感があり、硬い肌触りがネックな反面、吸湿性や通気性に優れていて夏向けの素材でもあります。

 同じく綿やガーゼ素材も吸水、吸湿、通気性に優れていますが、肌触りや価格、また、寝返りのしやすさなどを考えるとこちらのほうがおすすめです。なお、ポリエステルは耐久性や価格は魅力ですが、熱を逃がしにくく、夏場は熱く感じます。また、綿やガーゼと比べるとしなやかさに欠けて、肌触りや着心地もイマイチです。


 では、そこまでおすすめする綿とガーゼ素材にこだわったパジャマにはどんな商品があるのでしょうか、しまむらと無印から私のこだわりを紹介します。

4つの快適を約束「着心地」を追及したコスパ最強パジャマ

無印良品としまむら「快適すぎるパジャマ」3選。寝具販売員が“毎日が変わる”と力説するワケ
しまむら「4つのこだわり着心地快適パジャマ」(M.L.LL→2189円税込(3L.4L→2420円税込)
 まずはこちら、しまむらの「4つのこだわり着心地快適パジャマ」(M.L.LL→2189円税込(3L.4L→2420円税込)です。このパジャマの最も優れている4つの機能を紹介すると「肌側綿100%」「大きめのボタン」「ゆったり設計」「すぐれた伸縮性のウエストゴム」になります。

 なかでもゆったり設計は、肩周りと身幅(左袖の付け根から右袖の付け根)を大きく設計し、寝返りと動きやすさは抜群。さらに、伸縮性と耐久性に優れたゴムをウエストに使用し、締め付けを軽減しています。動きやすさと快適性を追究したこのパジャマが3000円以内で買えてしまうとは驚きです。

 商品名の通りこだわったつくりになっているので、購入の際は必ず自分の体にぴったり合ったサイズを選びましょう。


品質の高さと贅沢素材が特徴

無印良品としまむら「快適すぎるパジャマ」3選。寝具販売員が“毎日が変わる”と力説するワケ
無印良品の「脇に縫い目のない二重ガーゼパジャマ」(4990円税込)
 お次は、無印良品の「脇に縫い目のない二重ガーゼパジャマ」(4990円税込)です。こちら、ダブルガーゼでオーガニックコットンを織り上げるといった、贅沢で非常に品質の高い商品です。触った感じもしなやかでソフト。しかも脇に余計な縫い目がないので突っ張る感じもせず、これなら寝返りも楽にできます。

無印良品としまむら「快適すぎるパジャマ」3選。寝具販売員が“毎日が変わる”と力説するワケ
脇に縫い目がないから、動きやすい!
 もちろん、ガーゼやオーガニックコットンは通気性や吸水性も高いので、夏場でも快適に使えます。シンプルなパジャマにしてはやや価格が高い感じはしますが、素材や製法を知ればそれも納得です。

シンプルだけど使い勝手が最高

無印良品としまむら「快適すぎるパジャマ」3選。寝具販売員が“毎日が変わる”と力説するワケ
無印良品の「綿ブロード長袖パジャマ」(2990円税込)
 同じく無印良品の「綿ブロード長袖パジャマ」(2990円税込)もこれからの季節におすすめです。触った感じは少しサラッとしてますが、動きやすい薄手の長袖は、熱帯夜の多い日本の夏にはピッタリです。


 また、季節の変わりやすい時期でも使え、夏場は冷房対策にもなります。けっして飾らず、つくりはいたってシンプル。だから使い勝手が良い、そんなパジャマが3000円以内で買えるのも注目したいところです。

 綿100%でそれなりに耐久性もありますが、少し薄過ぎる感じがするので、洗濯はネットに入れて優しく洗いましょう。

購入時のチェックポイント 

 最後にお店でこれらのパジャマを購入するときのポイントを紹介します。パジャマは試すことが難しい寝具なので、少なくとも肩や首周りのつくりとウエストのゴム感、肌触りなどを手にとって確認しておきましょう。


 そしてサイズは大き過ぎると寝返りの時にまとわりついて動きにくいです。必ず体に合ったサイズを選びましょう。下着と違って必ずしも試せないわけではありませんが、試着が難しいときは参考にしてみてください。

 すでに気温は温度差が激しく、夜は寝苦しくなりつつあります。睡眠時の体温調整は眠りの質や健康そのものに関わります。だからこそ、快適で着心地の良いパジャマが必要なのです。眠りが変われば、きっと毎日も変わります。さあ、お店に行って快適で着心地の良いパジャマを手にいれましょう。

<TEXT/Takeshi>

【Takeshi】
大手寝具メーカーに勤務。寝具や睡眠のプロでありながら、自然環境や魚、釣りのライターでもある。趣味で地方競馬やナンバーズ、ロト6なども愛する