新入社員や中途社員が職場に入ってきた頃。個性やスキルは人それぞれなので、先輩としてどのように指導していけばいいのか困惑した経験もあるはずだ。今回は、思わずドン引きしてしまったという「新入社員の言動」を紹介しよう。
求人内容を確認せずに入社した新入社員たち
「私が働いていた会社は敷居が低いためか、とんでもない人がよく入社してきました」こう話すのは関西地方の会社に勤める山口佐和子さん(仮名・30代)。ある年、新入社員としてAさん(男性)とBさん(女性)が入社した。山口さんは2人について「とてもインパクトのある人だった」と話す。
「他県である滋賀県から来たAさんに『わざわざ県外からなぜうちの会社に?』と疑問に思い尋ねてみました。
どうやらAさんは求人票の就業場所をよく確認せず、滋賀県にある支店で働くつもりで面接を受けていたのだ。そして、内定をもらい、会社で契約を交わしている最中に勤務地が県外だと気づいた。
「今さら引き返せないと思ったAさんは、事情を告げることができずに入社しました。何十万円もの引っ越し費用を掛けて一人暮らしを始めたんです」
会社からは当然、引っ越し費用や住宅手当は一切出ない。山口さんの会社の給料は「正直低い」そうだ。そして、Aさんがついに……。
飲み会で泥酔、男性社員に抱きつき、女子トイレで発見される
「自業自得なことを本人は認めることができず、常に会社の文句を言うようになっていました。『どうしてボーナスが貰えないのか』と総務に怒りをぶつけて戦っていたこともありましたよ」新入社員以外にはボーナスが出るが、会社が設けた基準日から1年経たないとボーナスが支給されないという仕組みにも怒っていたという。また、Aさんと同期入社のBさんも求人票をよく確認していなかった。
「求人内容はデスクワークだったんですが、Bさんは『工場での機械修理』だと勘違いし、自分のスキルや知識を活かせると思い込んで入社してきました。面接時も違和感に気が付かなかったみたいで、入社後に想像とは全く違う仕事に戸惑っていたのを覚えています」
慣れないデスクワークにストレスが溜まっていたBさん。歓迎会で爆発した。
「歓迎会でお酒を一気飲み。
最後は、Bさんの家族に上司が連絡して迎えに来てもらったようだ。翌日、本人はあまり覚えていない様子でケロリとしていたが、周りはグッタリ。この歓迎会は語り継がれるほどの衝撃的な飲み会となった。結局、Aさんは1年後、Bさんは半年ほどで退職した。
好き嫌いが激しすぎる新入社員
「私の会社では新人研修期間が3か月ほどあり、新入社員たちは基本的に一緒に過ごすことが多くなります。そんななか、Fさんから聞いた話がとても酷くて。結論から言うと、CさんはFさんにいじめのようなことをしていたんです」
Cさんは、研修の最中や同期での飲み会で、Fさんが発言するたびに野次を入れたり舌打ちを入れたりしていたようだ。Fさん曰く、そういった幼稚なことをするのはCさんだけで、集団いじめのようなものではなく、Cさんが一方的にFさんに嫌がらせをしている状態だったという。
「私はFさんが心配になり、お昼休みは彼女と2人で外にご飯を食べに行っていたんです」
先輩からの挨拶を無視
ある時、坂口さん自身もCさんのFさんに対する呆れた行動を目の当りにする。
「私がFさんと一緒にいる時にCさんとすれ違いました。その瞬間、Cさんが思いっきり舌打ち。他に人がいたにも関わらず堂々としていたので心底呆れました。Fさんにはハラスメント委員の窓口を紹介することにしました」
研修も終了し、配属先が決まると、CさんとFさんは別の部署になった。Fさんは嫌がらせを受けることはなくなったそうだ。
しかし、Cさんの態度は変わらなかった。同じ部署の先輩からの挨拶を無視するなど、好き嫌いを露骨に出す。そもそもFさんの人柄から、嫌がらせを受けるようなタイプではなく、未だに原因は不明とか。坂口さんは、すでにその会社を退職しているため、Cさんがその後どうなったのかわからないという……。
【chimi86】
2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。