その傍ら、ライターとしても活動しており、これまでに私がお酌をさせていただいたおじさま方との実体験をもとに、夜遊びやモテに関する情報を発信させていただいております。
「実年齢よりは若く見られます」と前向きに生きているあなたへ
25年先の自分の姿を見るまでもなく、ほとんどの女は26歳以降、自身をほんのり「おばさん」と認めるようになり、28歳にもなると「年下は全員自分のことを“キモい”と思っているに違いない」くらいの警戒心で慎ましく過ごしているし、人によってはエイジングケアも始めている。
ところがどっこい。あなたたちおじさんはいつまでたっても「実年齢よりは若く見られます」と胸を張って暮らし、「年上の男性が好き」などの社交辞令を信じ込むくらいには前向きです。
キャバクラで遊ぶときくらいはそのくらい無邪気でもいいでしょう。しかし「みずえ先生、私はモテたいのです」ということなら話は変わってきます。
そこで今回は「痛い50代男性の言動」をご紹介します。おじさんのふり見て我がふり直しましょう。
それではさっそく解説します。
その①「いませんよ~」待ちの「彼氏さんと行ったら?」
キャバ嬢の「ディズニーランドに行きたい」に対し、「へ~、彼氏さんと行ったら?」と答え、「彼氏ですか?いませんよ~」待ちをしているそこのあなた。さりげなく恋人の有無をさぐっているつもりなのでしょうけれど、全然さりげなくないですし、精神年齢が童貞すぎます。
だいたい恋人や配偶者の有無に関わらず、脈無しなら脈無しです。
その②本名で呼びたがる

キャバ嬢によっては「~っていうのが私の本名なの」と言いながら、本名とは全く別の名前を語っていたりもします。よって「本名は?」なんて聞くだけ無駄です。
お店を移籍するたびに名前どころか出身地や年齢の設定までコロコロ変えてしまうせいで、もはや自分でもどこの誰だかわからなくなっている女なんてごまんといるのです。
その③理不尽なお説教
こちらに落ち度があることで叱られているならそれは仕方ないとして、
「ちょめちょめできる女しか指名しない」
「今度の連休に有馬温泉行こうよ」
「同伴じゃなくて普通にデートしたい」
など、ちょっと過剰であり、かつこちらにとって何のメリットもないお誘いに対し、やんわりと「NO」をお伝えした際に
「そんなことじゃ売れっ子になれないよ」
と、急にキリっとした顔でお説教を始めるおじさんにはゲンナリです。
その④「最近のキャバ嬢はガツガツしていない」と嘆く

「最近のキャバ嬢はガツガツしていない」
と、嘆いているそこのあなた。ちょめちょめできたらガツガツしている扱いなのはちょっと意味がわからないですが、それはいったん横に置くとして、「ちょめちょめできる女しか指名しない」なんていう野暮なやり方でうまくいった試しがあったとしたら、よほど成績が悪く、ヤケクソなキャバ嬢に当たっただけ。大喜びするようなできごとじゃないです。
そして残酷なことをひとつ告白すると、キャバ嬢だって若くて美しい男は好きです。
その⑤お金持ちアピールする割に飲み方が汚い
「今月はどこそこでうん十万円も使ったしい~」「しかも〇区のタワマンに住んでてえ~」「車はあれとこれでえ~」と、お金持ちアピールする割には
・同伴の集合時間が早すぎる(皆さんにとってはデートでもキャバ嬢にとって同伴はお仕事です。よって同伴の集合時間は出勤の2時間から1時間半前に設定するのがマナー。例えば「15時に集合して映画を見よう」などは非常識です)
・アフターが長すぎる(アフターは皆さんにとっては楽しいことだとしても、キャバ嬢にとっては時間外労働、サービス残業です。よってアフターは1時間から2時間程度で切り合えるのがマナー)
・タクシー代をケチる(タクシー代は残業代だと思って多めに渡しましょう。5,000円?ありえません。さっさと1万円札を出すのです)
・店外デートを要求する(店外デートは皆さんにとってはデートでもキャバ嬢にとってはギャラなしの休日出勤でしかありません。ウンザリです)
このように、スマートじゃない遊び方をしてしまう男性は、せっかくのお金持ち自慢が台無しになってしまいます。まずはルールとマナーを守って、キレイに飲みましょう。
あなたは加藤茶にはなれません
今回は「痛い50代男性の言動」を解説しました。20代の頃に20代にモテなかったおじさんが、50代で20代に無料でモテるなんていう奇跡はまずおきません。「お金にガメツイ女はイヤだねえ」なんてボヤいていないで、せっせと働きましょう。タダほど怖いものはないのですから。
加藤茶さんを引き合いに出して「でもだって……」と言い出すおじさんも少なくありませんが、加藤茶さんとご自身が互角だと本当に思っているのでしょうか。すごいです。
<文/みずえちゃん>
【みずえちゃん】
1989年生まれ。新潟県長岡市出身。関西外国語大学卒業後、大阪市内の広告代理店に勤務する傍ら、キャバ嬢デビュー。結婚、離婚、地方の激安キャバクラを経て、現在は銀座ホステスとライターを兼業。X(旧Twitter):@mizuechan1989