実質賃金の低迷は続き、もはや日本は年収200万円時代に突入し、人生を逆転させるには投資しかなくなった。だが、資金は乏しい。
そんな人のために、低賃金でもお金を増やせる投資術を伝授する!

「お金」に対する価値観自体を見直すべき

FP1級を取得したサバンナ八木に聞く「年収300万円でも心を...の画像はこちら >>
少ない年収で投資を始める理由は、究極的に「大富豪になりたいから」だろう。実際の道のりは長いが、心がけひとつで、今の自分だって大富豪に感じられる!

年収200万円台でやりくりし、頑張って投資しても時に資産が減ることもある。心がすさみそうなときは、「お金」に対する価値観自体を見直すことが重要と説くのは、芸人をしながら、難関資格のファイナンシャル・プランニング技能士1級(FP1級)を取得したサバンナ・八木氏だ。

自身も「個別株を90万円で買って、9万円に暴落した経験もある」と失敗を経験。現在は堅実なポートフォリオを形成しながらも、『年収300万円で心の大富豪』(KADOKAWA)という書籍を出し年収が少なくても“幸せに暮らす”価値観のアップデート術を世間に伝えている。

マインドチェンジがきっかけに

「年収300万円の生活でも幸せ」という価値観に行きついたのには、八木氏自身の過去の苦労が影響している。

「無名芸人時代、お金がない日々を10年ほど過ごしました。年月がたつにつれどんどん開いていく売れっ子芸人との差にうらやみつつも、自分の移動はすべて原付きで、食事は自炊。ティーバッグも最低3回は使うから『八木のお茶は薄いな』なんて言われるほどで(笑)。

でも、そんな試行錯誤のなかで、自分の食事は“貧相なもの”ではなく“ダイエットに有益なもの”とマインドチェンジしたら、一気に気が楽になった。質素な暮らしでも、人と比べず、自分の気持ちの持ちようを変えるだけで魅力的なものになるんだなと気付きました」

年収300万円でも心を満たす方法

FP1級を取得したサバンナ八木に聞く「年収300万円でも心を満たす方法」無名時代に気づいた“幸せの心得”とは
「テキストと問題集を買うだけ。勉強はコスパがいい」(八木氏)
こうした視点変えを続けた末に、八木氏は年収300万円でも心を満たすさまざまな方法を見つけてきた。

「年収を問わず、大事なのは『自分が幸せかどうか』を見定めること。僕の場合、大好きな高級ウイスキーのボトルの中身を業務用の安いウィスキーに入れ替えて晩酌するのが至高の時間です。レギュラー番組が減って不安だったときも、テキストと問題集を買うだけで知識を貪り続けられる勉強はコスパがいいと気づきFPを取得したら、世の中のお金の流れが鮮明にわかるようになった。株や講演会の仕事にも生かされて手応えを感じています」

投資に対する効果を感じられるまでは時間がかかる。
だからこそ、収入の多い少ないや、投資がうまく行っているかにかかわらず今の自分を「大富豪」と捉えられる心構えは大切に持っておきたい。

「心の大富豪」になる心得

①人と比較せず、自分なりの視点を持つ

②「自分が幸せかどうか」を軸にする

③コスパの良い趣味を持つ

【サバンナ 八木真澄氏】
お笑いコンビ「サバンナ」として活躍する傍ら、昨年10月にFP1級に合格。近著に『FP一級取得!サバンナ八木流 お金のガチを教えます』(KADOKAWA)

取材・文/週刊SPA!編集部

―[年収200万円時代を生き抜く[貧者の株投資]]―
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