実際、挙式経験のある既婚男女2,350人を対象にした調査でも、約10人に1人(9.2%)が結婚式でなんらかのトラブルを経験していたという結果が出ています(出典:2024年6月、ベンナビ離婚(株式会社アシロ)調査)。しかも、自由回答にはここではちょっと書きづらいほど生々しい事例も並んでいて、「祝いの席だから」では到底片付かない世界が広がっています。
今回は、過去に大きな反響を呼んだ実録エピソードから、ジューンブライドにちなんで結婚式当日に思わぬ修羅場へ発展した2つのケースを振り返ります。新郎の元浮気相手が出席してしまった披露宴と、酔った先輩たちの余興がきっかけで人間関係が崩れた二次会――。
さらに記事の後半では、トラブルを経験したカップルの「その後の夫婦関係」がどうなったか、そして調査で最も多かった“意外なトラブル相手”についても紹介します。
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【エピソード1】大学の仲良しグループ内で三角関係に
大学を卒業して数年後、和田友美さん(仮名・20代)のもとに友人A子から結婚式の招待状が届いた。「学生時代は同じ学部・学科の気の合う5人グループで過ごすことが多く、A子はそのうちの一人です」
A子には、当時から付き合っている彼氏がいた。その相手と遂に結婚するというが、気がかりな点がなくもなかった。じつは、同じグループ内でひと悶着あったからだ。
「大学4年生のときに、その彼氏の浮気が発覚したんです。ただ、浮気相手は同じグループのB美だったんです。彼がLINEの送信を間違えたことから発覚したそうなんですが、A子はボロボロになっていましたね。
B美はA子の彼を好きになってしまったようですが、彼にとっては遊びだったらしく、B美はフラれました。A子と彼は、ギリギリ別れずに続いた感じです」
そんな出来事があってから、グループの関係性は一時ギクシャクしていたと振り返る。
結婚式にマナー違反の“白”ワンピースで登場
「彼女は、“花嫁の色”としてマナー違反とされている“白”のワンピースで登場したんです。当時を知る私たちは嫌な予感がしたのですが、このおめでたい席で何事も起こらないことを祈るばかりでした。
そのまま挙式が終了し、参列者は庭に移動しました。そこで“ブーケトス”が行われるのかと思ったのですが、司会から『夫婦2人がお世話になった大切な友達に、ブーケをプレゼントしたいとのことです!』というアナウンスがあって……」
新郎の元「浮気相手」に“仕返し”のブーケ
大学時代の友人たちは、“夫婦2人がお世話になった”という言葉にゾッとした。「“もしかしてB美のこと?”って、お互いに顔を見合わせました。そんな予想が的中し、白のワンピースで悪目立ちしていたB美が呼び出されました。A子からブーケを受け取って、B美は目に涙を浮かべていました。そして新郎新婦の間にB美を挟んで記念撮影まで行われたんです。あのときのA子の勝ち誇った表情が忘れられません」
【エピソード2】余興がグダグダすぎて…
「以前から、『会社には頼れる先輩がいる』という話は聞いていましたので、どんな方たちなのかは気になっていました。
しかし先輩たちは、ステージに上がる前から明らかにお酒を飲みすぎていました。あやまんJAPANの“ぽいぽいダンス”をしたのですが、あまりにもグダグダで……。出席者たちは、ただただ困惑するばかりでした」
まさかのヤジ「つまらない!出て行け!」
「C郎の友人が、寒い空気をなんとかしようと思ったのか『つまらない! 出て行け!』と叫んだんです。これが火に油を注いでしまいました。先輩は悪ふざけをエスカレートさせ、テーブルの上に寝そべったり、出席者の女性を口説いたり……。新郎新婦はア然として、固まっていました。どうするべきか分からなかったんだと思います」
遠山さんが「もう最悪だ」と思った瞬間、親族らが立ち上がった。
人間関係がめちゃくちゃに
後日、醜態を晒した先輩たちは謝罪してきた。だが、C郎は「一生に一度の結婚式を台無しにされ、どうしても許せなかった」と嘆いていたという。
「先輩たちとの溝がどんどん深まっているそうです。一方、親族からも『なんであんなヤツらを呼んだんだ!』と言われ、以後は冷たい態度をとられているようで。散々な結果だったみたいです」
結婚式は、その後の人間関係までも左右する日、ということを肝に銘じておきたい。
<取材・文/chimi86>
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■意外な“トラブル相手”は誰だったのか
今回の2つのエピソード、いずれも“招かれた側”が引き金でした。先の調査によれば、結婚式のトラブル相手として最も多かったのは、結婚式場・プランナーで42.4%。しかし、次点に大きく差を空けて続いたのは「相手側の家族・親族」でした。さらに自由回答には、「お互いに交際経験がある共通の友人を招待するかどうかで揉めた」「泥酔した参列者が他の参列者へ暴言を吐いた」「私の同性の友人が、旦那に生クリームを食べさせてもらっていて私が激怒した」――今回の2エピソードと驚くほど重なる事例が並んでいます。式場の手配や段取りより、招かれた側の振る舞いひとつが、当日を地獄に変えてしまうことのほうが、むしろ“あるある”なのかもしれません。■「その後の夫婦関係」はどうなったか
では、修羅場をくぐり抜けたカップルは、その後どうなったのでしょうか。同調査によれば、トラブル経験者のうち75.6%が「夫婦関係に変化はなかった」、13.4%は「むしろ関係が良くなった」と回答。一方で、9.6%が「悪くなった」、1.4%は「悪くなり、その後離婚した」とも答えています。同じ“事件”でも、笑い話に変わるか、長く尾を引く傷になるかは、時を経てどう振り返るかにかかっている――。ジューンブライドにあやかって6月に式を挙げるカップルが今も少なくない中で、覚えておきたい数字です。■それでも、当日を救うのは
結婚式は、新郎新婦だけのものではなく、その日に居合わせた全員でつくる時間です。
【chimi86】
2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。
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