―[メンズファッションバイヤーMB]―

 メンズファッションバイヤー&ブロガーのMBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。
連載第584回をよろしくお願いします。
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超速で消費されてしまったメンズファッショントレンド

 流行の移り変わりの早い昨今。1、2年前までトレンドアイテムだったけれど……今はすっかり陳腐化されている……なんてものも多いもの。

 今回は「もう買わなくても良いトレンド」ということで、超速で消費されてしまったメンズファッショントレンドを4つお届けします。今から買おうと考えているなら……止めておくのが吉ですよ!!

プラットフォームシューズ

「今から買ってはいけない“メンズファッション”」最新4選。超速で“時代遅れ”になったアイテムとは
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 安室ちゃんをはじめ90年代ギャルの足元は厚底だらけでしたが……それをさらに上回る勢いで広がったのが、現代の「プラットフォームシューズ」。日本人共通のコンプレックスである短足・低身長を解決できる魔法のアイテムとして度々トレンドに乗ってくるものでもありますが、近年の広がり方は異常そのもの。おしゃれなレディース・メンズのみならず、キッズ服やオジサン靴までその裾野を広げ、1億総厚底の様相を呈していたものです。

 しかしながら、ABCマートでも靴流通センターでも厚底シューズが見られるようになり、いよいよもって飽和状態。おしゃれというのは「その他大勢と何かが違う」からこそ褒められるわけで(そうじゃなければ区別もされませんからね)、猫も杓子も手を出し始めたらそれはトレンドでも定番でもなく、もはや「普通」。そうなると、そのアイテムで「何らかの違い」を作るのは難しくなる道理です。

 プラットフォームの火付け役でもあったバレンシアガなども近年は厚底の展開をやや少なく設計しており、そのかわり「ぺたんこシューズ」などが多く出てきています。バレンシアガの花形だったダッドスニーカーも近年モデルチェンジし、スタイリッシュなものへと変化していますし、プラットフォームを強く打ち出していたNIKEも業績不振。いよいよもって反厚底の流れが来ているのです。

「ヒールで高さを盛る」のが一般的に

 しかしもちろん「身長を盛りたい」「足の長さをプラスさせたい」と思うのは誰しも同じ。そこで「厚底が目立つフラットソール」から、最近では「ヒールで高さを盛る」のが一般的になりました。


 あまりにも目立つプラットフォームソールではなく、かかと部分で静かに盛るヒールシューズなどが人気に。ローファーでも「ぺたんこ」か「ヒールをやや盛ったもの」が人気になっており、一時トレンドだった「平らな形状で全部盛っているフラットソール」は流行が沈みかけています。

 それでもサンダルなど一部のシューズではまだまだ現役ですが、これから秋シーズンにかけて「プラットフォームスニーカー」「プラットフォーム革靴」などは避けたほうが無難でしょう。

ワイドパンツ

「今から買ってはいけない“メンズファッション”」最新4選。超速で“時代遅れ”になったアイテムとは
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 スキニーに代わり10年ほどトレンド最前線に君臨していたワイドパンツですが、こちらもいよいよ変化が見られます。実は今年・来年とPRADAが旗振り役となり、スキニー旋風が戻りつつあります。メゾン・ハイブランドが強く打ち出し始めた、脱ワイド・スキニー復刻の流れは今後止められないでしょう。

 ただし、ワイドが全てダメになっているというわけではありません。ダメなワイドとアリなワイドがあるのが現状です。

 ダメなワイドは「上から下まで全部太い土管のようなシルエット」のもの。素材などで凝った仕掛けがあるものを除いては、シンプル素材の土管ワイドパンツはもはや格安量販店ばかりでしか見かけることがなくなりました。多くのブランドはバレルレッグ・ハイウエストワイド・ワイドフレア(ハカマ風)シルエットなどに移行。ただ太いだけのワイドから、メリハリや変化のあるワイドパンツに進んでいるのが今のトレンドです。

ワイドフレアやバレルレッグなどが特に人気

 ウエスト周りは細く、裾にかけて広がりを見せたワイドフレアやバレルレッグなどが特に人気。「腰回りまでは細い」けれど「裾はワイド」という独特のバランスを持ったシルエットは、ルーズともタイトとも言いにくい。
「大人っぽいワイドシルエット」という評価を受けています。

 土管ワイドももちろん着こなし次第ではおしゃれに見せることができますが、今から買うなら「バレル」や「ワイドフレア」、もしくは「素材や色に凝ったワイドパンツ」などを選ぶのが吉でしょう。普通の黒・ポリエステルの土管ワイドパンツは時代遅れ気味になりそうです。

adidas ガゼル

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 一時はメルカリで倍以上の価格で取引されていたアディダスのガゼル。プラットフォームスニーカーからぺたんこソールスニーカーへ人気移行が見られた象徴的なモデルです。しかしこのガゼル、あまりの人気に各ブランドが模倣品を多数発売。さらにアディダスも復刻を繰り返し、似たモデルを展開するなど市場への流通量が激増しました。

 しかもスニーカーは価格的にもアイテム的にも誰でも手が出しやすいため、流行が広がるのがとにかくはやい。そのため、あっというまにガゼルは「おしゃれに目覚めた大学生」などにも好まれるようになり、すっかり陳腐化されてしまったのです。

 また、ガゼル人気の背景にあるのは「アンチ・厚底」だけでなく「アンチ・スニーカー」の流れもありました。スニーカートレンドがあまりにも強烈だったため反動で革靴ムーブが来ている……しかし履きやすく歩きやすく低価格なスニーカーもやめられないということで「革靴ライクな細身スニーカー」が人気となり、細身でシンプルな革靴風のガゼルが人気となった理屈です。

おすすめのスニーカーは…

 しかし最近ではこのガゼルの陳腐化を受けて、さらに革靴ライクなフォルムのスニーカーが登場しています。それが「スクエアトゥ」のスニーカーです。

 イカつい作りはまるでブーツ! アディダスもナイキもコンバースも、この四角いトゥデザインが今後のキーワードとなっており、発売ラインナップは軒並みこの手のフォルムが目立ちます。


 スマートで足長に見えるロングノーズ&スクエアトゥのデザインスニーカー。今から買うならこれらがおすすめです。

マルチポケットカーゴ(ゴテゴテとポケットがついたカーゴパンツ)

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 ZARAやディーゼルあたりが火付け役となり広がったマルチポケットカーゴパンツ。元々カーゴパンツはご存知ミリタリー由来なわけですが、ありえない複数ポケットデザインのカーゴパンツが流行っていたのが昨今。インスタ文化の中で装飾的な着こなしが好まれた近年、メガヒットを飛ばしたデザインです。

 しかしながら、だんだん着こなしやテイストが落ち着き始めた昨今。インスタ風の装飾的すぎる着こなしに嫌気がさしてきている人が増えてきており、より落ち着いたオリジナルデザインを好む流れが強くなってきたのです。

今から買うならマルチポケットは避ける

 今のトレンドなら「軍もののディティールそのまんま」などのほうが人気。

 マルチポケットカーゴはもはやZOZOや楽天の格安ブランドでしか見ることができず、デザイナーズや高級品、GUでさえもオリジナルを尊重したものとなっています。今から買うならマルチポケットは避けましょう。

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【MB】
ファッションバイヤー。最新刊『ロードマップ』のほか、『MBの偏愛ブランド図鑑』『最速でおしゃれに見せる方法 』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。
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