◆ヴィクトリアマイル・G1追い切り(14日、栗東トレセン)
第20回ヴィクトリアマイル・G1(18日、東京)の追い切りが14日、東西トレセンで行われた。「考察」は末脚の威力が増したラヴェルに注目した。
ラヴェルが進化している。最終追い切りはいつも通り栗東・CWコースの向こう正面から登場し、半マイルを単走でしまいだけ伸ばすスタイル。この日もラスト1ハロンで気合をつけられると、まだ伸びそうな脚いろでゴールした。エネルギー満タン、あとは競馬で爆発させるだけといった印象だ。
8日の1週前追い切りも、直線のアクションが目を引いた。これまで同コースで6ハロンから追われた時の最後の1ハロンは、昨夏のマーメイドS最終追い切りの11秒8が最速だったが、今回は11秒4。明らかに末脚に磨きがかかってきている。デビューから担当する福岡助手も「道中の折り合いがつくようになったのが大きいですね。昨秋から食べるようになって体重が増え、しっかり調教を積めるようになりました」と心身両面の成長を明かす。
今回は桜花賞(11着)以来のマイル戦だが、東京では2歳時にアルテミスSでリバティアイランドを破っている。同助手は「大阪杯(11着)は時計が速すぎましたが、流れに乗って内容は良かった。レースのうまさが出てきたので、府中ならマイルでも」と期待を隠さない。
折り合いを気にせず、先入観なく乗って津村騎手が昨年のテンハッピーローズに続く連覇―まであるとみている。(玉木 宏征)