B2プレーオフ(PO)の決勝が17~19日、千葉ポートアリーナで開催され、富山(東地区2位)はA千葉(同1位)と対戦する。15日は富山市内で公開練習が行われ、守備や速攻の確認、実戦形式の練習などを行った。

10、11日のPO準決勝で勝利してB1昇格を決めており、選手たちは和やかな雰囲気。ダビー・ゴメスHCは「このメンバーは素晴らしかったし、地元の方に喜んでもらえたのは嬉しい。選手たちには感謝の気持ちを伝えました」と笑顔を見せた。

 圧倒的な勝率差も乗り越える。今季、57勝3敗と高い勝率を誇ったA千葉に対し、富山は38勝22敗と大差が付いた。直接対決でも1勝5敗と大きく負け越しているが、ゴメスHCは全く気にかける様子はなし。準決勝で戦った福岡とレギュラーシーズンは4戦全敗だったが、POでは戦い方を変えて2連勝。「プレーオフはレギュラーシーズンとは全然違う。福岡戦は誰も勝てると信じていない中、勝てる自信があった。今までのスタッツは関係ないし、ここでは言えないがプランはある」と不敵な笑みを浮かべた。

 今季から就任し強烈な個性でチームを引っ張った。シーズン序盤からPOを視野に入れてレギュラーシーズンを戦い、チームを成長させた。

SG水戸健史(40)は「一発勝負の戦い方がわかっている。運も持っていると思う」と話す。思ったことを率直に選手や審判に伝え、試合中にヒートアップすることもしばしば。闘志をむき出しにして、チームを奮い立たせた。今季新加入のPG田中晴瑛(22)は「練習ではプレーのことでたくさん怒られました。でも成長できるチャンスで、ありがたく思っています」と感謝する。

 次戦が今季最後の戦いとなるが「選手たちは、今までのプロセスによく付いてきてくれた。決勝では緊張することなく、楽しんで欲しい」と指揮官。チーム一丸となって、有終の美を飾る。(中田 康博)

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