◆JERA セ・リーグ 巨人1ー0中日(17日・東京ドーム)
ねじ伏せた。1―0の8回2死、大勢は153キロで内角をえぐり、宇佐見を三ゴロに仕留めた。
前日16日の中日戦(東京D)の8回、上林に今季初被弾し、一時勝ち越しを許した。1点リードの8回と息詰まる場面で、リベンジの舞台は巡ってきた。「昨日打たれている中で勝っているので、今日は気持ちだけでいった。ボールが荒れていたので『気持ち出てるな』と思いました」と150キロ台中盤の直球を連投。リーグトップタイの12ホールドで、悪夢を拭いさった。
1点リードを守り、9回は今季4度目の連投となったマルティネス。自らの失策で先頭打者が出塁したが、「しょうがないって切り替えた」と後続の3人を全て1球で抑えた。開幕18戦連続無失点でリーグトップタイの14セーブ目。大勢とのリレーに「あんなに素晴らしい選手が投げるということは(リードを守って)9回に自分の出番が来る」と相棒への揺るがぬ信頼を口にした。
今季8度目の完封リレーを完成させ、6回終了時にリードしていれば開幕から14連勝。マルティネス獲得時、阿部監督が「6回までに何とか点を取らないとっていうプレッシャーをかけられる」と明かした狙い通り、相手に“絶望”を与えている。「岡本選手というチームの柱がいない。そこをみんなが理解して、しっかり投げている」とリリーフ陣の思いを代弁した守護神。接戦で勝利を重ねるべく、両右腕がフル回転する。(内田 拓希)