◆JERAセ・リーグ 阪神3―1広島(18日・甲子園)
広島・新井貴浩監督は試合後に、阪神・藤川球児監督と16、17日の試合前のメンバー交換で目を合わさず、お辞儀などもしなかった理由を明かした。「こちらとしては謝罪していたんだけど、ああいうふうに来られたら、自分もチームを預かるもの、年長者として、腹に据えかねるものがあった」と切り出した。
4月20日(甲子園)に広島・岡本が阪神・坂本の頭部へ死球を当て、藤川監督が激怒。新井監督らカープの首脳陣は謝罪に向かったが、藤川監督が手を挙げて制する態度を挑発と受け取ったようだ。
「(岡本は)ルーキーだしね。外の変化球がすっぽ抜けてしまったので。それについても謝罪していたんだけどね」と状況を説明。さらに広島ベンチから「ヤジの声などが上がったのではないか」と報道陣から問われると「それは一切ないです。一番近くにいた坂本君が分かっていると思います」と否定した。
現役時代は新井監督と藤川監督はともに阪神でプレーした。気心知れた関係であるだけに、新井監督としても、謝罪を受け入れてもらえなかったことが心苦しかったようだ。ただ、この日はメンバー交換で目を見て握手を交わし、頭を下げた。新井監督は「いつまでとは思ってなかったですしね。やっぱり私が取った行動に対して不快に思われたファンの方とか、心配いただいたファンの方には申し訳ないと思っています。
◇ここ2日間のメンバー交換 16日の初戦は藤川監督が頭を下げるなか、新井監督は視線を合わせずベンチへ戻った。翌17日は審判団と握手を交わした後、藤川監督が先に一塁ベンチへ引き揚げた。