将棋の藤井聡太名人(22)=竜王、王位、王座、棋王、王将、棋聖=に永瀬拓矢九段(32)が挑戦している第83期名人戦七番勝負第4局が17日、大分・宇佐市の宇佐神宮で行われた。午後5時3分、61手目で千日手が成立した。

 藤井は2日制の番勝負で1日目で千日手は初。37手目で歩を前に進めたことに「少し誤算があった」そうで、その後同じ局面が4度続き千日手となった。藤井は「先手番なので本意ではない」と悔しさをあらわにし、18日に向け「新たな気持ちで頑張りたい」と話すにとどめた。

 指し直し局は封じ手時刻(午後6時30分)までの時間を折半して差し引き、先後を入れ替える。持ち時間の残りは永瀬が6時26分、藤井が3時間44分。

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