「7」と同様に俊足のイメージが強い「12」。それはまず、柴田勲が最初につけた番号だからだろう。
そして「神の手」鈴木尚広だ。07年から16年まで背負った「12」は、誰よりも長い。2014年8月14日の阪神戦(東京D)。8回1死二、三塁。暴投で本塁を狙った三塁走者の鈴木が、低姿勢で体を三塁側に逃がしながら、タッチをかいくぐり、左手でベースタッチ。このクロスプレーは「神の手」と称された。
代走、守備固めの出場が多い中、通算盗塁数228は巨人歴代3位の数字だ。
88年6月に9試合で7本塁打の鮮烈デビューをした呂明賜だが、その時の番号は「97」。活躍が見込まれ「12」となってからは、期待に応えられなかった。