結成16年以上の漫才師が競うお笑い賞レース「THE SECOND~漫才トーナメント」(午後7時)のグランプリファイナルが17日、フジテレビ系で生放送され、結成18年目のツートライブが第3回大会の王者に輝いた。

 優勝が決まると、周平魂はトロフィーを高く掲げ、喜びを爆発させた。

優勝決定から15分後、余韻冷めない中で会見場に姿を見せると「やめてください、訳分かってない」「フラッシュめっちゃたかれてる」などと動揺を隠せない様子だった。

 「ツートライブ」は全体のトップバッターと、大トリで登場。1回戦の第1試合は先行で、グランプリファイナル史上最高得点の295点(満点300点)を獲得。「モンスターエンジン」との関西吉本対決を制した。準決勝では「はりけ~んず」を288点―275点で退け、決勝戦では後行で囲碁将棋を287点―279点で破り、悲願の初優勝を果たした。

 周平魂は「実感はまだない。ずっとビックリしている状態」と大興奮。2人はグランプリファイナルへの進出が目標だったといい、たかのりは「ウケる、ウケない関係なく、楽しいネタをやろうと思って。優勝は狙っていなかった」と告白。周平魂も「(観客の)みんなが来てくれてよかったなーと思って、楽しく漫才しようと思っていた。なんのこっちゃ、チャンピオンですよ」と笑った。

 2人には優勝賞金1000万円、高級オーダースーツ仕立券などが贈られた。

賞金の使い道に、周平魂は「おとんの墓、作りますわ」と昨年がんで亡くなった父の墓をつくると宣言。相方のたかのりは「優勝すると思っていなくて、考えていなかった。一番(型の)iPhoneを買いますわ」と話した。

 副賞として、フジテレビ系列22番組への出演権が贈られた。たかのりは「不安すね」と吐露。会見の司会を務めた小室瑛莉子アナから出演可能な番組を紹介されると、「『ぽかぽか』出られるの!『ネプリーグ』!…」と復唱。「嫁めっちゃ好きなんで」と「逃走中」の出演を喜んだ。

 グランプリファイナル出場の最終決定戦は4月20日に行われ、マシンガンズ(滝沢秀一、西堀亮)、モンスターエンジン(西森洋一、大林健二)、金属バット(小林圭輔、友保隼平)、吉田たち(こうへい、ゆうへい)、ザ・ぼんち(ぼんちおさむ、里見まさと)、囲碁将棋(文田大介、根建太一)、はりけ~んず(前田 登、新井義幸)、ツートライブ(たかのり、周平魂)が出場。この日はトーナメント方式の勝ち上がりスタイルで勝者を決める形式で行われた。

 ◆「THE SECOND」過去の優勝者

第1回 ギャロップ

第2回 ガクテンソク

 ◆ツートライブ ツッコミ担当は広島・尾道市出身のたかのり(41)、ボケ担当はは京都市出身の周平魂(41)。大学の同級生で、NSC大阪校の30期生。2008年4月にコンビ結成。

19、22、23年に「上方漫才協会大賞」文芸部門賞を受賞。

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