◆ボーイズリーグ◇ナガセケンコー杯第34回道支部春季リーグ戦 札幌豊平ボーイズ2-0旭川大雪ボーイズ(17日・夕張サングリンスタジアム)

 開幕し、5試合が行われた。昨年準優勝の札幌豊平ボーイズは昨年Vの旭川大雪ボーイズを2―0で破り、白星発進した。

エース左腕の菊地健斗(3年)が先発6回1/3を0封する力投で勝利に貢献した。

 札幌豊平ボーイズが難敵を抑え、幸先いいスタートを切った。先発の菊地はキレのある直球を中心にした丁寧な投球で旭川大雪から凡打の山を築いた。7回の先頭打者を三振に仕留めると、2番手右腕の清野馨(3年)にマウンドを託した。清野も相手打線を抑え、価値ある白星をつかんだ。

 主将も務めるエースは「やっと自分の投球ができた。三振より打ち抑えることを優先した」と頬を緩めた。1―0の6回には無死三塁で中堅適時打を放ち、打撃も光った。11日のスポーツ報知杯北海道大会準決勝でも対戦し、菊地は3回途中までに2失点で降板。後続も大量失点して敗れた。2週連続の対戦に「先週の借りを返したかった」と闘志を燃やしていた。

 黒岩公二監督(51)も「テンポがいい投球でチーム全体が締まった。

菊地中心のチームになってきた」と評価。菊地は「この勝利はチームとして自信になる」と手応えを得ていた。

 ☆札幌豊平・清野馨(初回と6回に三塁打を放ち好機を演出)「前回の対戦では高めの直球でやられたので、今日は低めの変化球を狙った。上出来でした」

 〇…旭川大雪は札幌北広島に2-0。3投手の完封リレーで昨秋の北海道選手権で覇権を争った札幌北広島を退けた。2年生右腕の神元朔(さくる)が最速132キロの直球と変化球を丁寧に投げ分けて4回までに1安打無失点。その後は左腕の金子蒼生、樽井新太(ともに3年)がつないで相手打線を抑え込んだ。勝利の立役者の神元は「3年生相手だと球が少し浮いただけで打たれてしまう。緊張しました」と胸をなで下ろした。

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