日本相撲協会を退職する意向である元横綱・白鵬の宮城野親方(40)について、親方が所属する伊勢ケ浜部屋の関取衆は31日、困惑した様子を見せた。

 力士たちはこの日、東京・両国国技館で行われた元幕内・琴恵光の尾車親方(33)の引退相撲に参加。

23年初場所で宮城野部屋から初土俵を踏み、昨年4月に伊勢ケ浜部屋に転籍した幕内・伯桜鵬(21)は「自分から話せることはないです」と、厳しい表情で話した。白鵬から「鵬」を受け継いだまな弟子だが、閉鎖中の宮城野部屋の処遇について協議される方針の臨時理事会(2日)前とあって、思いを口にすることはなかった。

 十両・草野(23)は「2日にいろいろ決まると聞いている。場所後は親方とも会えていない。今は(モンゴル滞在中で)日本にもいないので」と、硬い表情だった。草野はアマチュア時代に、宮城野親方に誘われて伊勢ケ浜部屋入り。夏場所で2場所連続十両優勝を果たし、名古屋場所(7月13日初日・IGアリーナ)の新入幕を確実にしている有望株だ。

 宮城野親方は、父の銅像のお披露目式典参加のため、30日に成田空港から出国してモンゴルに滞在している。この日は昨年2月19日以来、約1年3か月ぶりにインスタグラムを更新。準備中と思われる父の像の前に立ち、モンゴル語で「私の巨大な父の像 それを国民に披露するためにチャンピオンの息子が到着」と3日の式典に向けた思いをつづった。

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