第92回日本ダービーを1番人気の支持に応えて勝利し、現3歳世代7950頭の頂点に立ったクロワデュノール(牡3歳、栗東・斉藤崇史厩舎、父キタサンブラック)が激戦から一夜明けた6月2日、栗東トレセンの馬房でリラックスした姿を見せた。

 東京競馬場から午前1時すぎに帰厩。

間宮助手は「今回はちょっとしんどそうでしたね。表彰式などもありましたから。カイバは食べていますが、疲れた感じはありますね。脚元は今日触った感じでは大丈夫そうです」とレース後の様子を伝えた。

 スタートを決めて好位につけ、正攻法で押し切る横綱相撲。改めて世代最強の能力を示し、皐月賞2着の雪辱を果たした。「皐月賞のプレッシャーをもう経験しているので。それに比べたら今回は楽でした。見た目以上に馬体に張りもあったし、状態に自信を持って出せましたね。(北村)友一が本当に馬を信じて競馬をしてくれました」とこん身の仕上げと騎乗で勝ち取ったレースを振り返った。

 今後は登録している凱旋門賞・G1(10月5日、パリロンシャン競馬場・芝2400メートル)を含め、選択肢を探っていく。「まだトモ(後肢)も緩いですし、伸びしろはあると思います。

ちょっとずつしっかりしてきているので」と同助手はさらなる成長を見込む。晴れてダービー馬となったクロワデュノール。次はどの舞台で走るのか、目が離せない。

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